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二人三脚、長距離走を克服

聖火ランナー当選のダウン症の中学生 担任とランニング励む 八幡浜

2020年8月6日(木)(愛媛新聞)

東京五輪の聖火リレーで走る日を夢見て、森分教諭(右)と毎日走り込みを続ける男子生徒

東京五輪の聖火リレーで走る日を夢見て、森分教諭(右)と毎日走り込みを続ける男子生徒

ともに聖火ランナーに選ばれた住民の女性と、大好きな真穴地域の景色を紹介する男子生徒(右)

ともに聖火ランナーに選ばれた住民の女性と、大好きな真穴地域の景色を紹介する男子生徒(右)

東京五輪の聖火リレーで走る日を夢見て、森分教諭(右)と毎日走り込みを続ける男子生徒

東京五輪の聖火リレーで走る日を夢見て、森分教諭(右)と毎日走り込みを続ける男子生徒

ともに聖火ランナーに選ばれた住民の女性と、大好きな真穴地域の景色を紹介する男子生徒(右)

ともに聖火ランナーに選ばれた住民の女性と、大好きな真穴地域の景色を紹介する男子生徒(右)

 コミュニケーション能力や運動能力で遅れのあるダウン症の中学生が、毎日ランニングに励んでいる。八幡浜市真穴中3年の男子生徒(14)は約1年半前から放課後に学級担任の教諭と二人三脚で走り込み、苦手だった長距離走を克服した。「走るのも、地域も好き」。2021年に延期になった東京五輪の聖火ランナーを夢見て、走り続けている。

 

 7月下旬、授業を終えた生徒が体操着で校外に繰り出した。「腕振って、顔を上げて」。伴走するのは、3年間学級担任として関わる森分洋樹教諭(46)。夏空の下を疾走する2人に、下校する同級生やすれ違うドライバーらが笑顔でエールを送る。地域の夕方の日常風景だ。

 ダウン症は体細胞の染色体が1本多いことが原因で、身体的発達が遅れるなどの特徴がある。知的障害がある生徒は言葉の発達も遅れ、十二指腸や心臓の手術も経験。保育所時代は自閉症の特徴も見られたという。

 そんな生徒を変えたのがマラソンだった。中学1年の冬、校内大会で同級生と同じ5キロを走ってほしいと願った森分教諭が「一緒に練習しよう」と声掛け。当初は歩いたり立ち止まったりと時間がかかったが、本番では無事完走した。

 昨年12月には、聖火ランナーに当選。練習にさらに熱が入ったが、今年4月に予定された聖火リレーは新型コロナウイルスの影響で中止となった。県スポーツ・文化部オリパラ・マスターズ推進室によると、現在のところ来年も同じランナーが走る予定だが、五輪やリレーを開催できるかどうか先行きは不透明だ。

 「これまで地域に支えられてきたから、地域の励みになるような姿を見せる機会を、ぜひ実現させてあげてほしい」(母)。歓声こそが、生徒の原動力。沿道の大声援の中をトーチを持って走る日が来ると信じて、今日も汗を流す。

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