県高校夏季野球大会・南予地区大会
第4日 3回戦【帝京第五 10-2 宇和島南】帝京第五、快勝18安打 宇和島南2点先制ふい
2020年8月6日(木)(愛媛新聞)
<宇和島丸山球場 3回戦(11時40分)>
【評】帝京第五は18安打を放ち快勝した。2点を追う三回に岡山の適時三塁打や若林の左前打などで3点を奪い逆転。逆らわないバッティングで五回以降は毎回得点を奪った。2番手の伊吹が4回8奪三振の好投。
宇和島南は初回1死から4連打で2点を先制。先発谷脇は緩急で攻めたが、失点を止めきれなかった。
◆次は投手助けたい◆
【帝京第五・西田左翼手】(七回に左翼へソロ本塁打)「前の打席まで良い当たりがなかったので、ミートの意識だった。チームはもったいない打撃が多かったので、次はしっかりと(好機に)点を取って投手を助けたい」
【6年間 苦楽共に 宇和島南】
宇和島南の3年生はちょうど9人。中高一貫校で6年間、苦楽を共にしたナインは最後の夏の大会、全員がグラウンドに立ち、同じ時間を共にした。
中には背番号が2桁の選手もいる。だが、二宮監督の計らいで1回戦からこの日の帝京第五戦を含め3年生9人で最後まで戦った。
背番号「3」を付け捕手を務めた山本をはじめ、本来の守備位置とは違う選手もいたが、声を出し合いはつらつとプレー。完投した右腕谷脇は「不慣れなポジションでも、好プレーで支えてくれた」と感謝した。
本職の一塁ではなく三塁を守り、2安打1打点と活躍した山崎哉主将は「最後の打席のヒットは主将として意地を見せられた」。18安打を浴びながら、再三のピンチに大崩れせず、9回まで試合をやりきったナイン。表情には悔しさとともに、充実感もにじんでいた。