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2020
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Eのさかな バックナンバー 2号

土井中照の愛媛おサカナ順礼 <1>あの顔で幽玄に入る鱧の味

2020年7月27日(月)

「Eのさかな」は愛媛県の魚を中心に食・自然・観光などの文化を全国に紹介していきます。

 

鋭い歯を持つ鱧の顔

鋭い歯を持つ鱧の顔

鋭い歯を持つ鱧の顔

鋭い歯を持つ鱧の顔

 鱧は「梅雨(つゆ)の水を飲んで旨くなる」といわれる。夏の暑さが気になりはじめる頃に産卵期を迎える鱧は、身に独特の脂が乗って味わいが増す。祇園祭が「鱧祭」といわれるのも、鱧の旬と祭りが重なることからの命名である。

 鱧は、なかなかに獰猛な魚である。口は目のうしろまで大きく裂け、鋭い歯が並んでいて、つかみ所が悪いと容赦なく噛みついてくる。親指まで噛み切られるので、漁師は必ず軍手をするが、それでもケガをすることもあるという。

奇祭はもまつり(写真提供 篠山市)

奇祭はもまつり(写真提供 篠山市)

奇祭はもまつり(写真提供 篠山市)

奇祭はもまつり(写真提供 篠山市)

 兵庫県篠山市にある沢田八幡の10月の祭礼では、鱧を大蛇の代わりとみなして出刃包丁で退治する神事が行われる。民俗学の大家・柳田國男は『日本の祭』で「沢田八幡の鱧切祭や…中略…奉仕者が神前で料理をして、その一部を神供とする」と記している。

 美味しい鱧の方が神に捧げるには最適と考えたのかもしれないが、鱧を大蛇に見立てるとは、蛇の方言「はめ」と「鱧」が「食む」からきているという説を裏付けている。

 

 「Eのさかな」は「さかな文化」を代表とする愛媛の食・暮らし・自然・文化などを取り上げ、分かりやすく情報を発信するフリーペーパーです。

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