養殖マダイ 応援しタイ
マーマレードソース絶妙 八幡浜市 学校給食多彩
2020年7月25日(土)(愛媛新聞)
八幡浜市の公立幼稚園と小中学校では地元産養殖マダイの応援策として、マダイを活用した多彩な給食が登場している。このほど出されたメニューは、同じく特産のかんきつを組み合わせた「タイのマーマレードソース掛け」。子どもたちが新鮮な魚に舌鼓を打った。
塩こしょうで下味を付けて焼いたタイの切り身に、かんきつの風味がほどよく効いたソースをかけた。2019年から市内で開催されているダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会にちなんだ一品で、17日に提供した。
同市日土町の日土小学校では、切り身が出ると子どもたちは大喜び。3年生で1番に給食を食べ終えた男子児童(8)は「タイとマーマレードの味が合っていて最高だった」と笑顔で語った。
八幡浜漁協によると、市内で9業者がマダイを養殖している。コロナの影響で主な取引先だった首都圏などの飲食店や旅館での需要が激減し、4~6月は例年に比べ出荷量、魚価ともに2~3割減少したという。
市は少しでも地元で養殖マダイを消費しようと、県予算なども活用し本年度内にタイ料理を給食で計14回提供する。今後はタイの塩こうじ焼きやチリソースがけなどを給食で出す予定といい、八幡浜学校給食センターは「よりおいしくタイを味わってもらえるように献立も工夫していきたい」としている。