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適切な受診と運動を

新型コロナ 外出自粛で糖尿病悪化に注意

2020年7月12日(日)(愛媛新聞)

外出自粛による糖尿病の悪化に注意を促す梅岡二美医師=6月下旬、松山市山西町

外出自粛による糖尿病の悪化に注意を促す梅岡二美医師=6月下旬、松山市山西町

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛の影響で、高齢者や基礎疾患がある人の健康状態が懸念されている。院内感染を恐れて病院を敬遠し、必要な受診を控える人が出ているためだ。特に症状が見えにくい糖尿病は気付かないうちに悪化しているケースがあるといい、済生会松山病院(愛媛県松山市山西町)の梅岡二美・内科部長は「新型コロナの重症化を防ぐためにも良好な血糖コントロールが重要」と適切な受診や運動を呼び掛けている。

 同病院では3月下旬ごろから外来患者が減り、通院の間隔を空ける人や、高齢者の代わりに施設関係者が薬を取りに来るケースなどが出てきた。感染縮小に伴い久しぶりに診察に訪れた人の中には、自己判断で薬を中断したり、家に閉じこもって運動不足になったりして血糖値が悪化している事例があったという。

 梅岡医師は「糖尿病だと新型コロナに感染しやすいと誤解している人が多い」と指摘し、中国や米国のデータでは感染者に占める糖尿病の患者数は国民全体での有病率と大差ないと説明。感染した場合に重症化する割合は高いが、血糖コントロールが良好な場合の死亡率は糖尿病でない人と同等との報告があり「まずはこれまで通りの治療をしっかり継続しておくことが大事」と強調する。

 糖尿病の治療は食事・運動療法が基本で、新型コロナの影響により通院のほかジム通いや散歩の機会が減った影響が大きいとみる。梅岡医師は「3密」を避けた場所での散歩を中心に、できる範囲で体を動かすよう提案。その際は小まめな水分補給も重要とする。「新型コロナ感染を恐れるあまり家に閉じこもったり、受診間隔を長くしたりして血糖値が悪化したら本末転倒。主治医と適切に相談してほしい」と訴える。

 急速に筋力が低下した高齢者や感染への不安からうつ病を発症する人、新型コロナの影響で解雇されてアルコール依存症を悪化させた人も見られるという。

 同病院の渡辺浩毅副院長は「行き過ぎた自粛や恐怖感による影響が出てきている」と警鐘を鳴らす。糖尿病が悪化すれば心疾患などの合併症も懸念されることから「救急医療の圧迫など、さまざまに影響する可能性もある。感染拡大の『第2波』に備えて健康を取り戻すためにも、受診の必要性を正しく理解してほしい」と話している。

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