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コロナ影響

教育実習が秋にずれ込む見通し 学生ら不安の声

2020年7月5日(日)

愛媛大教職総合センターの前に置かれた教育実習の手引き。新型コロナで実習は大きな影響を受けた=6月下旬、松山市文京町

愛媛大教職総合センターの前に置かれた教育実習の手引き。新型コロナで実習は大きな影響を受けた=6月下旬、松山市文京町

 教員免許の取得に必要な2~4週間の教育実習が、新型コロナウイルスの影響による受け入れ校の一斉休校を受け、例年の5~6月から秋にずれ込む見通しだ。秋は行事や連休が多く日程調整に苦労を伴うが、そもそも新型コロナの第2波が予想される中で秋に実施できるのか、愛媛大など県内の学生や大学職員から不安の声が上がっている。

 愛媛大によると、実習延期の影響が大きいのは教育学部以外の学生だ。同学部生は主に3年秋に愛媛大の附属校で実習するが、他学部生は大学の教職総合センターを介して各校と交渉し、4年時の5~6月に実習に臨むからだ。

 センターの説明では、仲介した学生106人のうち97人(うち49人が県内実習)が5~6月の実習を秋に変更した。センター側も学生も、急きょ受け入れ校と日程を再調整した。白松賢センター長は「センター職員や学生が頑張り、受け入れ校にも協力いただいた」と振り返った。

 松山大でも実習を受ける20人のうち14人が延期し、同大の教務課は受け入れ先の日程を関係教育委員会などと調整したとしている。

 秋の実習には課題が多い。受け入れ校からすれば2学期は運動会などの学校行事や連休が多く、実習期間の調整が難しい。例年5~6月に設定されていたのはこうした背景がある。

 中学、高校の教員免許取得を希望する愛媛大理学部4年の男子学生(22)は、実家のある広島県の中高2校で実習予定だが「高校は日程の都合がつかず決まっていない」と明かす。愛媛大のセンターによれば、学校の休日や学生のゼミなどで調整がつかないケースもあり、一部では今なお交渉が続いている。

 通常7、8月に実施する教員採用試験との兼ね合いもある。愛媛県では行われないが模擬授業を課す自治体があり、実習経験がない受験者が不利になる可能性があるという。地元岡山県で受験する理学部4年の男子学生(22)は「模擬授業があるので、参考のために実習は行きたかった」と残念がった。

 心配されているのが、新型コロナの第2波が予想される中で、本当に実習ができるかどうかだ。三寺さんは「意識しないよう努めているが、もし秋口に再度流行してしまうとどう対応したらいいのか」と不安を吐露。松山大教務課の担当者も「第2波が来たときに、学校と日程の確保はできるのか」と憂う。

 文部科学省は5月、実習の一部を大学での講義などで代替えできる弾力的運用を通知したが、現時点で教育実習は教員免許取得に必須だとしている。

 愛媛大の白松センター長は「学生の将来に関わる問題。今後起こり得るさまざまな情報をできる限り早く把握し、迅速に対応したい」と語った。

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