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家族からの思いに喜び

県内福祉施設 コロナ防止で面会制限 絶えぬつながり 支え

2020年6月30日(火)(愛媛新聞)

施設にいる母と交換日記をしている紀子さん=松山市

施設にいる母と交換日記をしている紀子さん=松山市

母と子の何げないりとりがつづられた日記。「母のひょろひょろの文字もいとおしい」

母と子の何げないりとりがつづられた日記。「母のひょろひょろの文字もいとおしい」

施設にいる母と交換日記をしている紀子さん=松山市

施設にいる母と交換日記をしている紀子さん=松山市

母と子の何げないりとりがつづられた日記。「母のひょろひょろの文字もいとおしい」

母と子の何げないりとりがつづられた日記。「母のひょろひょろの文字もいとおしい」

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、福祉施設や病院で面会制限が続き、入所者や患者とその家族が会えない日々が続いた。「会わないうちに、病気が進行してしまうかもしれない」。そんな不安を抱えながら家族は日記や電話などで心のつながりを絶やさず、入所者らは家族の支えを励みに耐えている。

 

 「アジサイがもうすぐ咲きそうです。ごはんはしっかり食べていますか」「今日は一日雨ですね。リハビリ頑張ります」。松山市の主婦紀子さんが手にする認知症の母(87)との「交換日記」には、子と母の何げない温かなやりとりがつづられている。

 紀子さんは昨年秋、熊本県から母を呼び寄せ、松山市の自宅で一緒に穏やかな毎日を送っていた。今年1月、一瞬目を離した隙に母が転倒し骨折して入院。新型コロナの影響で病院での面会時間が短縮され、4月からは面会できなくなった。「会えない理由を母は分からないかも。認知症が進み、私のことを忘れてしまうかもしれない…」。不安が募り、母へ手紙を書き始めた。

 同月に退院後、リハビリのために移った施設は電話が可能だったが、忙しい職員のことを考えると連日連絡することははばかられ、洗濯物などと一緒に手紙を持参。ある日、職員から「交換日記にしたら」と提案された。

 紀子さんの日記の冒頭は必ず「紀子ですよ」で始まる。自分のことを忘れてほしくないという思いからだ。続いて気候や自宅の庭の様子、思い出話、5月の母の日と6月の母の誕生日には「お母さん、ずっと元気でいてください」と鉛筆を走らせた。

 母からの返事はリハビリや食事の内容の報告など数行程度、「紀子さんえ、紀子さんえ」だけの日も。紀子さん「一言でもいい。時間をかけてノートに向き合う姿が想像でき、ページの空間でつながっている」と実感する。

 県の新型コロナウイルス警戒レベルが今月19日「感染縮小期」に移行し、各施設で徐々に面会の緩和が始まっている。

 交換日記を続けている紀子さんも、母と窓越しの面会などが可能になったという。日記は最後のページが近づいているが「書いている時も読んでいる時もお互いのことを考え、残していける。新しいノートを購入し、これからも続けていきたい」と思っている。

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