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前向きに生きるきっかけに

高次脳機能障害の女性が絵本、CD制作 松山

2020年6月29日(月)(愛媛新聞)

何度転んでも起き上がる人形「起き上がり小法師」を題材にした絵本と朗読CD

何度転んでも起き上がる人形「起き上がり小法師」を題材にした絵本と朗読CD

絵本と朗読CDを手にするSolaeさん(左)と、音楽を担当した理学療法士の中田衛樹さん=6月上旬、松山市高井町

絵本と朗読CDを手にするSolaeさん(左)と、音楽を担当した理学療法士の中田衛樹さん=6月上旬、松山市高井町

何度転んでも起き上がる人形「起き上がり小法師」を題材にした絵本と朗読CD

何度転んでも起き上がる人形「起き上がり小法師」を題材にした絵本と朗読CD

絵本と朗読CDを手にするSolaeさん(左)と、音楽を担当した理学療法士の中田衛樹さん=6月上旬、松山市高井町

絵本と朗読CDを手にするSolaeさん(左)と、音楽を担当した理学療法士の中田衛樹さん=6月上旬、松山市高井町

 交通事故による外傷が原因で高次脳機能障害となった愛媛県松山市の女性(55)=ペンネーム・Solae(ソラ)さん=がこのほど、福島県の民芸品「起き上がり小法師(こぼし)」を題材にした絵本と、自身の朗読を収録したCDを制作した。何度転んでも必ず起き上がる人形と自身を重ね、困難に直面しても前向きに生きる大切さを伝えている。

 

 Solaeさんは2009年に自転車で走行中、自動車に追突され、脳の損傷が原因で記憶障害などが起こる高次脳機能障害を負った。手のひらで握った砂のように会話の記憶がこぼれ落ちていく症状や、文字が読み取れず音読ができなくなる失語症に苦しんだ。

 不安や絶望の中で支えになったのは、ボランティアで続けた読み聞かせを再び披露したいという思い。何度も文字を読む訓練を重ね、音読した文章と映像とが結び付くようイメージトレーニングを地道に繰り返した。5年以上にわたるリハビリに懸命に励んだ末、読み聞かせに復帰。再び活動する中で、自身の体験を元にした物語「起き上がり小法師」が生まれた。

 物語は、事故で手足が不自由になった主人公が「生きているだけで十分」という母の言葉を励みにできることを探し、起き上がり小法師のようになろうと誓う内容。Solaeさんは事故直後に福島県出身の牧師から起き上がり小法師の人形をもらい、身近に置いていたという。

 Solaeさんが、松山リハビリテーション病院(同市高井町)で活動する高次脳機能障害の自助グループ「えこまち」の仲間と一緒に、外部に物語を披露すると大きな反響があった。Solaeさんは絵本やCDにしたいと願い、昨年12月から約3カ月間、福島県の新聞社・福島民報社が運営するクラウドファンディング(CF)で資金約50万円を集め、実現にこぎつけた。

 絵本は400部、CDは200枚を作成。温かいタッチの絵は、同県在住のイラストレーターいしいくみこさんが担当。CDのBGMは、松山リハビリテーション病院の理学療法士でロックバンド「ジャパハリネット」のギタリスト中田衛樹さん(40)が手掛けた。

 絵本やCDは公共施設やCF協力者らに寄贈しており、県立図書館で手に取ることができる。18年の西日本豪雨で被災した南予地域のほか、県内の盲学校や視覚障害者施設などにも贈る予定。口コミでの反響が大きく、重版して販売することも検討している。

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