Jの海原へ FC今治いざ出航
<5>FW 有間潤 勝利貢献へ進化誓う
2020年6月26日(金)(愛媛新聞)

夢のJリーグでさらなる進化を期するFC今治・有間潤=20日、夢スタ

夢のJリーグでさらなる進化を期するFC今治・有間潤=20日、夢スタ
宇和島市出身のFW有間潤。「Jを目指す地元のクラブと一緒にステップアップしたい」と強い思いを抱いて2018年、FC今治に入団した。現在27歳。選手として最も脂が乗った時期のJデビューを前に、気持ちを高ぶらせている。
小学2年生のときに友達に誘われて地元の少年チーム「牛鬼FC」でサッカーを始めた。毎週楽しみにしていたテレビ番組「やべっちFC」などを通じて、Jリーガーに憧れるようになった。
高知大を卒業し15年、日本フットボールリーグ(JFL)のソニー仙台に加入。初年度からレギュラーをつかみ、リーグ初優勝の立役者となってJFL新人王やベストイレブンに輝くなど強烈な存在感を発揮した。それでもJチームから声は掛からなかった。
「自分はそのレベルなのかなって。このまま将来も安定している実業団チームで、サッカーやっていくのも悪くない」。消えかけたJへの情熱を再び燃え上がらせたのは、対戦相手だったFC今治からのオファーだった。
当時の今治の印象は「ポゼッションしてくるけど、どこか怖さがない。最後の突破やドリブルがあれば(相手にとって)より脅威的。きっと昇格できる」。自分の強みこそがチームを変革する。そう感じて快諾した。
JFLで過ごした5年間。有間は目標に「得点王」を掲げ続けてきたが、今季は「ゴールに加え、アシストも増やす。チームの勝利にもっと貢献できるようになりたい」。10番を背負う県人エースは、夢のJ舞台でさらなる進化に挑戦する。=おわり