淡水魚 土佐へ「脱藩」
松野・おさかな館 200匹を足摺海洋館に譲渡
2020年6月14日(日)(愛媛新聞)

足摺海洋館の職員(右)に魚を手渡すおさかな館の恩田館長

足摺海洋館の職員(右)に魚を手渡すおさかな館の恩田館長
松野町延野々の「虹の森公園おさかな館」は10日、7月18日にリニューアルオープン予定の高知県立足摺海洋館「SATOUMI」(土佐清水市)に、オイカワやヨシノボリなどの淡水魚約200匹を譲渡した。
1975年開館で主に海の生物を扱ってきた足摺海洋館は、建て替えを機に「山から海に、そしてフィールドへ」をコンセプトとしている。以前から交流があり、渓流などにすむ魚がメインのおさかな館に展示物の提供を依頼した。
おさかな館側も「足摺海洋館から魚を譲ってもらうことが多かった」と快く承諾。5月中旬ごろから近隣の川などに繰り出し、魚を採取してきた。
飼育員がビニール袋に魚を入れ、足摺海洋館の担当者に手渡した。おさかな館オリジナルクッキーもプレゼントし、エールを送っていた。
足摺海洋館飼育展示課の京谷直喜主任は「すごく助かった。展示に工夫を凝らしていて楽しめる水族館なので、愛媛の人にもぜひ来てほしい」と喜んだ。おさかな館の恩田勝也館長は「一生懸命集めた魚なので、高知のみなさんに喜んでもらえれば」と話した。