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口腔治療 受診継続を

新型コロナ 県歯科医師会「感染予防策徹底している」  

2020年5月23日(土)(愛媛新聞)

 

県歯科医師会が考案したOHPフィルムのフェースシールド

県歯科医師会が考案したOHPフィルムのフェースシールド

 

県歯科医師会が考案したOHPフィルムのフェースシールド

県歯科医師会が考案したOHPフィルムのフェースシールド

【高齢者 誤嚥性肺炎の懸念「自己判断せず相談して」】

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、飛沫(ひまつ)感染のリスクがある歯科医療機関に対し厚生労働省は4月上旬、緊急性がない治療の延期や応急処置にとどめることを考慮するよう求める通知を出した。このこともあり、これまで受診を控える患者は多かったが、県歯科医師会は「歯周病などの重症化や、高齢者の口腔(こうくう)衛生状態の悪化による誤嚥(ごえん)性肺炎の発症などが心配される。歯科医師会全体で感染予防策は徹底している」と必要な受診を呼び掛ける。

 中予で福祉施設の訪問治療をしている歯科医師は、施設の意向もあって訪問治療を中断していた。5月、数週間ぶりに訪ね、口の中をチェックすると「状態が悪くなっている人がいた」という。県歯科医師会の西岡信治専務理事は「口内環境が悪化すると、食べ物と一緒に細菌が気管に入って誤嚥性肺炎を起こし、亡くなってしまう場合もある」と懸念する。

 1995年の阪神大震災では、避難所での口腔健康管理が滞り、誤嚥性肺炎によって多くの高齢者が亡くなった。肺炎に加えて新型コロナに感染するとさらに症状が悪化してしまう。

 松山市北斎院町で歯科医院を営む柴田督弘院長は、歯周病やむし歯の重症化を防ぐためには適切なメンテナンスを続けることが重要とする。「先送りにすることで将来残るはずだった歯を失う可能性もあり、後回しにできない治療もある」と強調する。感染予防のために予約の間隔を延ばしているほか、相談の上で複数回の治療を1度にまとめることもしているという。待合室の椅子には、近距離で座らないよう注意喚起の張り紙をした。

 県歯科医師会は県内の歯科医療機関に、院内感染防止のための予防策を周知してきた。器具などの消毒や換気、ゴーグルなどの着用をこれまで以上に徹底。フェースシールドの自作方法も共有する。受付で県歯科医師会独自の問診票の記入や体温測定を実施し、治療の緊急性の有無に合わせて予約の変更や短時間の処置で対応するようにしている。待合室では患者が長時間、複数人で待機する状況を防ぐための対策を講じる。限定的措置として、一部の病院では電話での診療や薬の処方も可能になっている。

 西岡専務理事は「新型コロナ感染の懸念は今後も続いていく。感染予防を徹底した上で(受診控えの)次のステップが必要と考える。口内の健康を保つことで免疫力が上がり、糖尿病や脳梗塞、心筋梗塞など全身の病気予防にもつながる」とし、「口内の状況は一人一人違うので、自己判断せずにかかりつけ医に相談してほしい」と訴えた。

 

【フェースシールド考案 HPで作り方公開】

 県歯科医師会が新型コロナウイルスの感染防止のため、自分で作ることができるフェースシールドを考案し、作り方をホームページ(HP)で公開している。

 材料はラミネート加工に使うフィルムや、オーバーヘッドプロジェクター(OHP)のフィルム。マスクの上部に貼り付ける方法や、さらに改良してフィルムの両端に切り込みを入れてマスクのひもを通す仕組みも掲載。

 フィルムは文具店などで手に入り、作業時間は30秒ほどという。考案した西岡信治専務理事は「ウイルスを怖がるだけでなく対策して付き合っていくために、さまざまな場所で役立ててほしい」と話している。

 県歯科医師会のHPアドレスはhttps://www.ehimeda.or.jp/

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