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夏の甲子園 中止決定

「残念」包む喪失感 県内ファン OBは後輩の無念を思いやる

2020年5月21日(木)(愛媛新聞)

昨年の全国高校野球選手権愛媛大会の開会式。甲子園を目指して59校58チームが参加した=2019年7月13日、坊っちゃんスタジアム

昨年の全国高校野球選手権愛媛大会の開会式。甲子園を目指して59校58チームが参加した=2019年7月13日、坊っちゃんスタジアム

 1999年の甲子園大会に宇和島東から出場した松山市の飲食業福西太志さん(38)は「球児が青春の全てを懸け、努力に努力を重ねて目指すのが夏の甲子園。3年生の心境を思うとやりきれない」と視線を落とした。

 早朝の朝練、深夜まで自宅で素振り。「もう1回やれと言われてもできない」ほどのハードな練習を身をもって知るだけに「『中止で残念だった』だけでは済まされないほど大きなショックを受けているはず」と球児の心境を代弁。「何らかの試合をするなど、少しでも気持ちを吐き出させてあげることが重要」と、県高野連によるフォローを期待した。

 今治西で2003年の大会に出場した今治市の会社役員相原誠一さん(34)も「自分が同じ立場なら平常心でいられない。本当の悔しさは本人にしか分からず、いたたまれない」と後輩の無念を思いやり「どうか野球を好きでいてほしい。練習で得た忍耐力や友情はきっと逆境のときに助けてくれる」とエールを送った。

 今中・今西野球部OB会会長の冠康秀さん(57)は「最後の夏に戦わずして夢が終わり、野球人生のステージを失ったショックは相当だろう」と思いを寄せ、「長い人生で見れば一ページ。培ってきた努力を大学生活や仕事にぶつけ、前に進んで」と話した。

 四国中央市軟式野球協会の学童部会長を務める後道雅文さん(53)は「小学生から関わってきた高校3年生が何人もいる。彼らの立場を考えると本当に残念。野球を嫌いにならず、続けてほしい」と気遣った。

 一般ファンにも喪失感は広がる。50年以上、高校野球を観戦してきた八幡浜市の飲食店経営の男性(70)は「(地元高校が)今年はどんなチームになったか、観戦を楽しみにしていた」と無念さをにじませる。

 宇和島市の50代男性会社員も「楽しみにしていた人がたくさんいるはず。子どもたちも甲子園に向けて一生懸命やってきただろうからとても残念」と声を落とした。

 感染リスクに言及し中止決定に理解を示す意見も。新居浜市の自営業男性(42)は「感染拡大してしまっては誰も責任が取れない。中止は無難な対応」と決定を支持。一方で「個人的には試合を見たかった。収束後に地方大会の代替試合ができないか考えてみてはどうか」と提案した。

 宇和島南中等教育学校3年の男子生徒(14)も「他のスポーツもだが、この年代だけ活躍の場がないのは不公平。時期をずらして大会を開くなど特別な措置をしてほしい」と代替のステージを希望した。

 

【もどかしい気持ち】

 【楽天・安楽智大投手】(済美高出)選抜大会がなくなった時点でみんな夏を目指してやっていたと思うので、目指す場所がなくなってしまったのは残念。日本全体がこういう状況なので、仕方ない部分もあるが、もどかしい気持ちです。

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