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家族、別室から会話

母の日 画面越しの感謝 砥部・老人ホームでオンライン面会

2020年5月11日(月)(愛媛新聞)

画面越しに西山照代さんに話しかける夫の一郎さん(右)と娘の大西千草さん=10日午後、砥部町麻生

画面越しに西山照代さんに話しかける夫の一郎さん(右)と娘の大西千草さん=10日午後、砥部町麻生

 新型コロナウイルス感染症が広がる中で迎えた今年の母の日。県内高齢者施設では感染防止のため、親子でも面会しづらい状況が続く。砥部町の施設では、入居する母親に日ごろの感謝を精いっぱい伝えようと、家族が施設の別室からタブレット端末の画面を通じて笑顔で語り掛けた。

 「お母さん、今日は母の日よ。後でお花届けてもらうけんね」。砥部町麻生の介護付き有料老人ホーム「To―be(トゥービー)」を訪れた大西千草さん(51)=砥部町高尾田=は施設の一室からタブレット端末に映る母、西山照代さん(85)に声を掛けた。隣で照代さんの夫、一郎さん(85)=同=もほほ笑む。

 画面上では、老人ホームの自室にいる照代さんが2人の顔を見つめて「ありがとう」とにっこり。軽度の認知症と診断されているが、しっかりとした口調だ。

 照代さんは1月に左脚の大腿(だいたい)骨を骨折し、複数の病院を経て今月1日に入居した。一郎さんは2月中旬から満足に面会できていない。新型コロナの影響であることをどれだけ照代さんが理解しているか分からず「独りぼっちと感じていないだろうか」と不安だったという。

 今月初めに施設で無料通信アプリLINE(ライン)を活用した面会が始まったことから、会えなくても2日に一度のペースで来所してオンラインで照代さんと話している。自宅の電話でも話して、コミュニケーションを取るよう心掛けている。

 千草さんは花好きの照代さんに毎年花を贈っており、この日もピンクのカーネーションが入ったフラワーアレンジをプレゼントした。「直接は渡せないけれど、少しでも感謝や励ましの気持ちが伝わればうれしい。一日も早くコロナが収束して、母に会える日が待ち遠しい」

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