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2020
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「悔しい」「悲しい」「心残り」

県高校総体中止 選手ら反応 3年生「試合したかった」

2020年5月2日(土)(愛媛新聞)

高校スポーツの祭典、県高校総体。前回の総合開会式では参加校の代表約1900人が入場行進した=2019年5月31日、県武道館

高校スポーツの祭典、県高校総体。前回の総合開会式では参加校の代表約1900人が入場行進した=2019年5月31日、県武道館

 愛媛の高校スポーツの祭典、県高校総体が1日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止に追い込まれた。「集大成の大会がなくなった」「こんな終わり方は心残り」。仲間との練習の日々に思いをはせ、生徒らは悔しさを募らせた。

 

【バスケットボール】

 バスケットボールの場合、3年生は冬の全国高校選手権を目指す選手と、総体で引退する選手に分かれる。

 同じチームでも両方いる新田。夏の引退を決めていた宮本斗喜也選手は「バスケが好きで3年間続けたので、こんな終わり方は悔しいし心残りはある」と声を絞り出した。最後にみんなで集まってバスケをやりたいと言い「9月から就職試験が始まる。今はそれに向けて頑張りたい」。

 冬まで継続する正岡侑真主将も「最後に3年生全員で試合がしたかった」と残念がる。県総体中止を各部員に連絡すると、引退する仲間から励ましの言葉を掛けられたという。「『頑張ってくれ。最後まで応援している』と言ってくれた。今の時間を無駄にしないようにしないと」と気を引き締めた。

 玉井剛監督は「いずれにしても気持ちの切り替えは必要だが、選手としては整理するのが難しいかもしれない」と心中を推し量り、「競技そのものの楽しさや人とのつながりなど、試合以外の部活動の意義を伝えていけるか。指導者もそういうことが試される」と語った。

 

【ソフトボール】

 開催を信じて自主練習に励んできたという松山工男子ソフトボール部の田島海靖主将は「入学した時から日本一を目指してきたので、悔いしかない」と声を落とした。一方で「練習で培った気持ちのつくり方を生かすときだと思う」とし、国体開催に最後の望みを託した。

 松山商女子ソフトボール部の入江一希主将は「えっ、これで終わるの、試合はできないのと思った」。チームメートと過ごした時間を思い起こし「できるなら、何らかの形で大会を開いてほしい。練習だけでも、また集まってやりたい」と願った。

 

【バレーボール】

 松山東の女子バレーボール部の長見美来主将は、試験期間と重なって2月中旬からほとんど練習できていなかったと明かし、「インターハイがなくなった時点で、県総体もと予想はしていた。(3年間の)集大成の大会がなくなり悔しい」と声を落とした。

 「今までやってきたことは何だったのかというのが本音だが、受験勉強する時間が長くなったと切り替えるしかない」と懸命に前を向いた。

 

【レスリング】

 レスリングの土居克也専門委員長は「密着度が高く体重調整も伴う競技の特性上、中止はやむを得ない部分もある」と受け止めた。「熱中症のリスクが高まる中、練習なしに急に試合をさせることは危険」とも指摘。「選手の次の進路へ向けてできることをしていきたい」と強調した。

 今治工3年の渡部泰世主将は、仲間に中止を無料通信アプリLINE(ライン)で連絡すると「まじかよ」と返答が来たといい「このチームで戦う機会がなくなってしまった。何とも言えない思い」と嘆いた。個人としては「国体を目指して調整を進める」とするが、練習は8日の始業式前にした朝練が最後。「とにかくレスリングがしたい。今はモチベーションの保ち方も分からない」と話した。

 父親の康央さんは「幼稚園から競技を始め、集大成の年だった。正直、掛ける言葉が見つからない」。「高校生で競技をやめる仲間もいる。チームとして力を付けていただけに、大舞台での戦いを見たかった」と悔しがった。

 

【ホッケー】

 「試合に負けるよりも悔しい。まだまだみんなとホッケーをしたかった」と、松山中央女子ホッケー部の上岡愛佳主将。練習の成果を発揮できる場を望んでいたが「開催には多くの人の協力が必要で感染リスクが高まる。愛媛から感染者を出さないためには仕方がない」。そう理解に努め「状況を受け入れるのは難しいが、これまで仲間と協力してやってきたことは決して無駄にならない」と気丈に語った。

 

【水泳】

 松山中央水泳部の上田耕太郎監督は「生徒が部活に費やしてきた時間を考えると言葉にならない。苦しい練習を通じ、社会で生きる力は養えたと思うし、それを生かす機会は絶対にある。気持ちを整理するには時間がかかるが前を向くしかない」。山田智己主将は「高校最後の大会が中止になって悔しいし、悲しい。仲間との競い合いは自分自身を強くし、自己ベストが出たら達成感があった。進路に向けて学習に力を入れられるよう気持ちを切り替えたい」と話した。

 

【なぎなた】

 今治東なぎなた部の池内桜子主将は「インターハイが中止になっただけに、県総体の開催を願っていた。高校最後の試合がなくなってしまった」と涙ながらに語り、「今年こそ6年間一緒に頑張った仲間4人全員で試合に出て、結果を残したかった」と悔しがった。

 一方で「今の状況では仕方がない」と理解も示し、「練習が再開したら、後輩の指導や国体を目指す仲間のサポートをしていきたい」と前向きに話した。

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