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上甲正典(宇和島東・済美 元野球部監督)

「監督ができることは、選手が舞台で伸び伸びプレーできる手助けをすること」

2020年4月28日(火)(愛媛新聞)

 

 宇和島東高校、済美高校で野球部監督を務め、甲子園で優勝2回、準優勝2回を果たした上甲正典。元メジャーリーガーの岩村明憲や、福井優也(広島)、安楽智大(楽天)ら10選手をプロ野球へと送り出した。選手が失敗しても笑顔で選手をベンチへ迎え入れ、送り出す。上甲のトレードマーク「上甲スマイル」が誕生したのは、宇和島東を率いて選抜大会に初出場した1988年だった。

 

 上甲は82年に監督就任。ノックやバッティングピッチャー、投球練習のキャッチャーまでこなし、厳しい練習を課しながらも常に選手と同じ目線で向き合った。「ナインの一員として一緒にプレーしているような雰囲気だった」と当時の主将は振り返る。

 

 迎えた選抜大会。最初に上甲の笑顔を見た時、戸惑いを覚えた選手たち。実のところ「心中は全くの反対」(上甲)と穏やかでなかったが、選手たちは「ベンチに帰るとき、笑顔の監督を見てリラックスできた」と語る。スマイル効果でナインは普段通りの力を発揮。決勝は10安打と「牛鬼打線」が爆発し初陣で全国制覇を飾った。

 

 上甲の監督人生2度目のハイライトは2004年に訪れた。02年に野球部が新設された済美の監督に就任すると、熟練の手腕で打撃力を生かしたチームづくりを進め、創部わずか2年で選抜切符を獲得。全国の強豪校を次々と打破し、監督として2度目の初出場Vを成し遂げた。

 

 優勝後のインタビューにこう答えた。「優勝は本当にうれしい。監督ができることは、選手が舞台で伸び伸びプレーできる手助けをすること。そうなるように心掛けてきた。全員よくバットを振っていた。みんなこの大会で大きく成長したように思う」

 

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