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晴れ舞台 深い落胆

全国高校総体中止 県選手らの反応

2020年4月27日(月)(愛媛新聞)

 「集大成の場がなくなった」「どう区切りをつけさせれば…」。全国高校総合体育大会(インターハイ)の史上初の中止が決まった26日、県内の各競技の選手や指導者からは落胆と困惑の声が相次いだ。

 

【陸上】

 「高校生活最大の大会であり、思い入れは強かった。悔しい」。陸上男子棒高跳びで昨年7位に入った松山北3年の野本唯人選手は沈んだ声で語った。

 昨秋の国体は4位に順位を上げ「今年こそは日本一と思って、冬場の練習を乗り越えてきた」。臨時休校、部活動自粛となっても自宅近くで一人黙々とトレーニングに励んできたという。「国体やほかの全国大会が開かれるなら、そこを目指し頑張っていこうと思う」と前を向いた。

 

【柔道】

 男子は24年連続、女子は18年連続出場を誇る新田柔道部。今年は男女とも上位を狙える選手がそろっていただけに、落胆は大きい。男子の高田遼真主将は「先生方に結果で恩返しできないのが悔しい」と語り、女子の立川真奈主将も「希望を持ってトレーニングを続けていただけに残念」と声を落とした。

 3月以降、全体練習は思うように積めなかったが、高田主将は「試合があると思ってランニングや体幹強化などを続けていた」と話す。しかし、注目度の高い大会が軒並み中止になり、3年生は進路が気掛かり。立川主将は「特にインターハイでアピールしたいと考えていた選手は多い」と明かした。

 それでも両主将とも鍛錬の継続と後輩へのサポートを誓い、気持ちを切り替えようとしていた。

 

【テニス】

 6年連続出場を果たしている新田男子テニス部の谷原直史監督は「覚悟はしていたが、現実になってほしくなかった。3年生にどう区切りを付けさせればいいのか」と唇をかんだ。

 3年生の部員7人は14日からの休校決定時「もしかしてもう引退かな」などと肩を落としていたという。谷原監督は自宅でできる練習を指示し、オンラインでの指導を続けてきたが、中止決定を受け「正直どう声を掛けるべきか、判断がつかない。試合に負けて全国に行けないこととは違う話で、難しい」と吐露。「県総体の行方を注視したい」と話した。

 

【自転車】

 総合3連覇中の松山城南自転車部の鮫島浩二監督は「選手たちの気持ちを考えると無念でならない」と声を絞り出した。3月上旬から部活動が自粛となる中、個々で鍛錬に励んできた部員に「選抜大会も中止になり、この2カ月はつらかったと思うが、4連覇を目標に苦難を乗り越えようと頑張ってくれていた。4連覇より価値のあることだと思う」とねぎらった。

 

【重量挙げ】

 新居浜南ウエイトリフティング部の浅野泰典監督は「覚悟はしていたが青春のすべてを費やしてきた生徒の心中を思うとつらい」。市原滉大主将は「道具を家に持ち帰り、みんなで開催を信じて頑張ってきたので悔しいし、信じられない。後輩にはまだ来年があるので、自分たちの思いを託したい」と語った。

 

【ボート】

 「このご時世なのでたぶんなくなるとは思っていたが…。3年間の集大成を発揮する場がなくなってしまった」。昨年、ボート男子シングルスカルで準優勝した今治北の松川颯佑選手は割り切れない思いを語った。

 休校が続き、ボートに乗った実践練習がほとんどできていないといい、「レースがないと、自分がどれだけの力を持っているのかが分からない。何のために練習するのかも分からず、モチベーションが低下している。まだ国体が残っているので、そこに懸けたい」と望みをつなぐ。

 3年生にとっては進路への影響も懸念される。県高体連のボート専門委員長を務める今治北の徳岡剛監督は「大会で目標を達成することで引き続き競技をやりたいと進路を決める生徒もいる。結果を出す機会が減るのは厳しいかもしれない」と案じていた。

 

【弓道】

 昨年2位に入った新田男子弓道部。大野瑞貴主将は「頑張って目指してきた目標が、急になくなってしまった」と困惑。「優勝するため、自宅でもできることをやってきた。悔しい」と語った。

 開催可否が決まっていない県総体が残された唯一の目標となり、「そこに向けてチームで頑張り、優勝を目指す」と前を向いた。

 久保裕昭監督は「生徒も教員も成長できる場。機会が失われ、もったいないし残念」と言葉を詰まらせ、「県大会だけでもいいので、成果を発揮するチャンスをつくってあげてほしい」と訴えた。

 

【アーチェリー】

 昨年の茨城国体アーチェリー少年女子団体で優勝した松山東雲3年の舟見舞姫主将は「ショックはあるが、東京五輪が延期となった時点で覚悟していた」と胸の内を語った。

 次の目標は国体2連覇となったが、「このままでは国体もどうなるか分からない」。五輪で金メダルを取るという大きな目標に向かって「大学生になる前に基礎的な技術を磨く時間が十分取れるようになったとプラスに受け止め、家での練習に励みたい」と前向きな姿勢を示した。

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