新型コロナ
県内発着高速バス あす1日から一部減便
2020年3月31日(火)(愛媛新聞)
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う利用客数の減少により、伊予鉄バス(松山市)やJR四国バス(高松市)などは30日までに、県内発着の高速バスの一部路線を順次減便すると決めた。両社が共同運行する松山―徳島間では、4月1日から当面の間、約半数となる上下計6便を運休する。
両社は全国的な外出抑制やイベントなどの自粛に伴って利用客数が減少しているとし、「経費などを踏まえると、通常運行を続けるのは厳しい状況にある」と説明。徳島線のほか、伊予鉄バスでは4月4日から松山―神戸線、同21日から松山―高知線の一部便で販売を見合わせ、JR四国バスも同21日から高知―松山間を一部運休する見通し。
JR四国バスは「通常は春休みや新生活に伴う移動で利用客数が一番見込まれる時期だが、前年の4割程度に落ちている」。伊予鉄バスも利用客数は通常の半数程度といい、「比較的利用が少ない時間帯の便を減らすなど影響を最小限に検討した」とする。両社は「先が見通せない状態にあり、今後の状況を見て通常運行再開への判断をしていく」としている。
瀬戸内運輸(今治市)も4月8日から当面の間、今治―大阪線の高速バス上下各1便を運休すると決定。宇和島と神戸・大阪を結ぶ宇和島自動車(宇和島市)は「利用客数は減少しており、共同運行会社と対応を協議中」としている。
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