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発熱 検温と症状記録を

愛媛大病院の高田教授に聞く 新型コロナ、過度に恐れず予防徹底

2020年3月9日(月)(愛媛新聞)

手洗い、せきエチケット、体力維持など基本の大切さを訴える愛媛大医学部附属病院の高田清式教授

手洗い、せきエチケット、体力維持など基本の大切さを訴える愛媛大医学部附属病院の高田清式教授

 肺炎などを引き起こす新型コロナウイルスの県内での感染確認を受け、行政や医療機関、高齢者施設などが対応に追われている。県感染症対策推進協議会長を務める愛媛大医学部附属病院の高田清式教授(65)に現状認識や予防のポイント、見通しなどを聞いた。

 

 ―8日時点で、愛南町と松山市で1人ずつ感染者が確認されている。

 県内で感染者が認められ、県民は自分事と感じるようになったと思う。感染の検査がすぐにできず、インフルエンザのように特効薬がないことで、みんな不安がっている。ただ、中国の統計では感染者の約8割が軽症で回復し、致死率は約2~3%。別種のコロナウイルスが引き起こす重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)より低く、過度に恐れる必要はない。

 

 ―予防の留意点を。

 手洗い、せきエチケット、体力維持などを徹底するしかない。厚生労働省は家族に感染が疑われる場合の家庭内での注意点を発表した。部屋を分ける▽少人数で世話をする▽換気をしっかりする▽手で触れる共有部分を消毒する―などの八つのポイントがある。

 

 ―新型コロナウイルスは未解明な点が多い。

 はっきりしているのは、せきやくしゃみなどで出るウイルスを含んだ飛沫(ひまつ)の吸引や、ウイルスが付いた手と目・鼻・口の粘膜の接触を通じ感染すること。潜伏期間の長さが問題で、風邪の原因であるコロナウイルス4種類は2~4日程度だが、新型は最大14日程度と推測され、無症状の感染者がウイルスを拡散している可能性が高い。

 国内では主に40代以上が感染し、子どもは少ない。主な症状は発熱、せき、呼吸困難など。高齢者や心臓病などの基礎疾患のある人、人工透析患者らは重症化しやすく、全員ではないが肺炎になりやすい。

 

 ―受診者が殺到するなどし、重症者らに対応できなくなる医療崩壊を防ぐために大切なことは。

 発熱などの症状が出たら自宅で毎日の検温と症状の記録を。いきなり受診すると、感染していた場合に他の患者や医療関係者にうつす恐れがある。37・5度以上の発熱が4日以上続いたり、強いだるさや息苦しさを感じたりした場合は、まず帰国者・接触者相談センターに電話してほしい。重症化しやすい人や妊婦には早めの相談を勧める。

 

 ―今後の見通しは。

 今が正念場だ。国内でイベントや登校などを制限しているので、4月以降は感染者が減少傾向になることを期待している。ただ、SARSと同じように考えれば、完全終息までには1年程度かかるかもしれない。

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