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2020
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山瀬理恵子 アス飯コラム&レシピ紹介

⑦鬼北産キジ肉と早春野菜のアップル丼 養生の春にパワフル丼

2020年2月19日(水)(愛媛新聞)

 

 アスリートに必要な栄養素を身近な食材でバランスよく取り入れる「アス飯」。提唱者の料理研究家、山瀬理恵子さんが毎月1回、愛媛の農林水産物の産地を訪ね、旬の献立を考案します。7回目はキジ肉をアレンジ。

 

 冬の寒さを耐え抜き、日ごとに若草色を芽吹かせる山々。生存競争を勝ち抜いた動植物が一斉に目覚め、大地の息吹に喜びの歌を奏でています。

 古くより「春の皿には苦味を盛れ」のことわざがある通り、潤いに満ちたみずみずしい土の匂いをまとう山菜や、菜の花などの春野菜は、独特な香りと苦味を持つのが特徴で、冬の間に体内にため込んだ脂肪や老廃物の排出を後押し。快活な体へと迅速にシフトさせ、抗酸化力の高いポリフェノールや豊富なミネラルで細胞を活性化させます。

 野原一面を黄色のじゅうたんに変える菜の花の花言葉は「元気いっぱい」。アスリートに必要なベータカロテン、ビタミンB1、ビタミンC、鉄、カルシウム、マグネシウム、食物繊維などの栄養素が凝縮されています。ここに、うま味の強さと弾力のある歯応えが大評判のキジ肉を加え、神経伝達に欠かせないビタミンB群を強化します。

 心臓病予防効果の報告が多く、皮も栄養価が高いリンゴ、疲労回復やスタミナ源の代表的食材のニンニク、免疫力を高めるショウガを丸ごと使い、養生の季節にふさわしいパワフル丼の出来上がりです。

 

【材料】(2人分)

 ご飯茶碗2杯▽キジ胸肉200グラム▽タマネギ、ニンジン各1/2個▽菜の花4本▽エンドウ豆10粒▽オリーブ油適量▽合わせタレ(皮ごとすりおろしたリンゴ1/2個、すりおろしニンニクとすりおろしショウガ各1片、しょうゆ大さじ2、料理酒とハチミツ各大さじ1)

 

【作り方】

 ①キジ肉は一口大に切り、合わせタレに10分程度漬け込んでおく。

 ②フライパンにオリーブ油、薄く切ったニンジンとタマネギを入れ、しんなりするまで中火で炒める。①をタレごと加え、キジ肉に火が入ったら、塩を入れた熱湯でさっとゆでたエンドウ豆と菜の花を加え、さっと炒め彩りよく仕上げる。

 ③器にご飯を盛り、②をのせる。

 

【ハーフタイム】

 結婚してから夫の現役生活を17年間支え続けた愛犬。2年前、突然病床に伏し、おてんばの食いしん坊が一変、2日に1度の点滴生活へ。徐々に視覚や方向感覚を失い意識はもうろう。私たちのことさえも認識できなくなりました。小さな体で懸命に立ち上がろうとする姿。真夜中にてんかんを起こすたびに「大丈夫、大丈夫」と、骨張ってしまった背中を優しくなでます。何をしてあげるのが愛犬にとっての幸せか分からなくなり、葛藤の涙を流したことも。

 上弦の月が瞬く大寒の夜。リビングに飾った清らかなスイセンの甘美な香りが辺りを包み込み、尊い命は夫の胸に抱えられ旅立っていきました。もうすぐ桜の季節がやって来る。一生に一度だけの花びらに思いをはせよう。笑顔は遠い空のかなたではなく、すぐそばに。悲しみに感謝をささげれば、生きた証しに光を照らすことができるのだから。

 

【やませ・りえこ】

 アスリートのための「アス飯」を考案する料理研究家。夫は愛媛FCの山瀬功治さん。松山市在住。

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