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聖火走者力走 障害超え競い合う

愛媛マラソン完走、大きな自信に 四国中央・高橋さん

2020年2月10日(月)(愛媛新聞)

「楽しく走れた」。完走し喜ぶ高橋健太さん(左)と父の猛さん=9日午後、松山市堀之内

「楽しく走れた」。完走し喜ぶ高橋健太さん(左)と父の猛さん=9日午後、松山市堀之内

 みんなの応援が僕の走る力―。東京五輪聖火ランナーの県内走者で、自閉症の高橋健太さん(27)=四国中央市土居町藤原=は4回目の完走を果たした。自己ベスト更新はならなかったが「頑張れた」と満足そうな表情を見せた。

 

 小学3年の頃、体力づくりの一環で地元のマラソン大会に出場。制限時間を超えたものの、3キロを完走したことが自信になった。父の猛さん(57)は「障害の特性もあり失敗をとても不安に思う子だったが、走り切ることができ、周囲の励ましもうれしかったよう」と振り返る。

 中学、高校では「心臓が強く長距離走に向いている」と助言を受け、陸上部で練習に没頭。市内の会社に就職後は市陸上競技協会に所属し、愛媛駅伝、県クラブ対抗駅伝などに出場している。

 自宅から職場までの往復12キロを自転車で通勤した後、海沿いを8キロ走るのが日課。母の敏恵さん(52)は、知的障害者のスポーツ大会「スペシャルオリンピックス」出場経験のある友人や職場の同僚も含め「仲間と一緒に走り、周囲の期待に応えたいとの思いが一番のモチベーション」と実感する。聖火リレーの県内走者に決まって以降は地域でも声を掛けられる機会が増えたという。

 9日、気持ちを高めて臨んだ本番。前半に飛ばす傾向があるため一定のペースを保つことを課題とし、15キロまでは5キロ20分台と正確にラップを刻んだ。終盤はややペースを落としたが、沿道の観客とハイタッチしながら3時間24分48秒でゴールした。

 一緒に出場した市陸上競技協会の大西崇文さん(47)は「積極果敢な走りがいい」とたたえ「仲間としてこれからも競い合おう」とエールを送った。

 レース後、足湯で疲れを取る健太さんを温かく見守る猛さんと敏恵さん。4月に地元を走る聖火リレーにも期待を込め「今後も楽しんで走ってほしい」と目を細めていた。

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