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山瀬理恵子 アス飯コラム&レシピ紹介

⑥牛乳で「サケとエビのまろやかみそ汁」 靱帯や腱・関節を強化

2020年1月18日(土)(愛媛新聞)

 

 アスリートに必要な栄養素を身近な食材でバランスよく取り入れる「アス飯」。提唱者の料理研究家、山瀬理恵子さんが毎月1回、愛媛の農林水産物の産地を訪ね、旬の献立を考案します。6回目はクリーム煮をアレンジ。

 

 いよいよ東京五輪イヤーがスタート。スポーツが生み出す喜怒哀楽の醍醐味(だいごみ)は、携わる全ての人間が成長を遂げるチャンスに恵まれることです。

 若かりし頃の夫を窮地に陥れたのは、幾度となく訪れる大けがでした。両膝の前十字靱帯(じんたい)断裂から連鎖するようにして、4度の全身麻酔手術を経験。満身創痍(そうい)の20代前半から背水の陣で、気づけば今季プロ21年目を迎えた38歳。けがのおかげで「食」を重んじるようになり、今では苦しかった過去にさえ感謝できるようになりました。

 どのけがでも共通して必要な栄養素は、炎症を取り除くビタミンCやアスタキサンチンなどの抗酸化物質。ブロッコリーのビタミンCは、サケの皮などに豊富なコラーゲンの合成も促し、靱帯や腱(けん)、関節を強化します。肉や魚、乳製品など複数のタンパク質をこまめに摂取して骨や筋肉をつくり、牛乳でカルシウム補給も忘れずに。

 休養中はエネルギーの消費が抑えられるため、炭水化物や脂質の量を減らす献立を。かんきつ系の果物や緑黄色野菜のビタミン、ミネラルを積極的にプラスしていくことが、けがの早期回復に効果的です。

 

 【材料】(2、3人分)

 サケ2、3切れ▽有頭エビ5尾▽ブロッコリー1株▽昆布だし600cc▽麦みそ100グラム程度▽牛乳50cc▽すりごま大さじ1

 

 【作り方】

 ①エビは頭と身に分けて背わたを取り、身の殻をむく。ブロッコリーは小房に分け、茎は短冊切りにする。

 ②昆布だしにエビの頭からエビみそを搾り入れ、別の鍋でエビの頭をからいりし、そこに昆布だしを注ぐ。ブロッコリーの茎を入れ、沸騰するまで弱火で温め、残りのブロッコリー、サケ、エビの身を入れ、あくを取りながら火を入れる。

 ③仕上げに麦みそを溶き入れ、牛乳を隠し味に注ぎ、すりごまをふる。

 

【ハーフタイム】

 広い海を回遊し、故郷北海道の川の源流部にまで遡上(そじょう)して産卵するサケ。このパワーの源として考えられているのが天然の赤い色素「アスタキサンチン」です。

 トマトのリコピンやニンジンのベータカロテンなどと同じカロテノイド(天然色素)の一種で、エビ、カニ、イクラ、愛媛の名産のタイなどにも含まれ、抗酸化力が格段に高いことで注目を浴びています。アスタキサンチンを作り出す藻類を海洋微生物が食べ、それを魚が食べる食物連鎖によってさまざまな魚介類の体内に蓄積されます。

 人間を含む動物はカロテノイドを体内で生成することができないため、これらを積極的に取り入れることで、けがの炎症を取り除くだけでなく、疲労回復や老化予防、目の保護などさまざまな効果が期待されています。自然のたまもので体を防御していきましょう。

 

【やませ・りえこ】

 アスリートのための「アス飯」を考案する料理研究家。夫は愛媛FCの山瀬功治さん。松山市在住。

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