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愛媛出版文化賞 受賞者に聞く

<8>奨励賞/第4部門 その他文化全般「みかん一座 輝け瞳!」(アトラス出版)戒田節子著

2020年1月14日(火)(愛媛新聞)

「一座のみんなで受け取った賞だと思う」と受賞を喜ぶ戒田節子さん

「一座のみんなで受け取った賞だと思う」と受賞を喜ぶ戒田節子さん

【劇団35年 挑戦の足跡 歴代作品や舞台裏、凝縮】

 1984年に旗揚げし、アマチュアとしては異例の海外公演を成功させるなど、松山市を拠点に数々の偉業を成し遂げてきたミュージカル劇団「みかん一座」。その座長で元南海放送アナウンサーの戒田節子さん(61)が、定年退職を機に劇団の歩みをまとめた。

 みかん一座は、当時「三無主義」「シラケ世代」とやゆされた若者が情熱を注ぐ場所をつくろうと、ラジオ番組を担当していた戒田さんの呼び掛けで誕生。一度きりの公演予定だったが、取り組みが大きな反響を呼び、その後も発表を続けるようになった。

 海外公演につながったシーボルトの娘・楠本イネや冒険家・和田重次郎など愛媛ゆかりの偉人、戦争と平和、いじめ、男女共生、環境問題…。取り上げた題材は多岐にわたり、大小40に上るというオリジナル作品のほぼ全ての作・演出を戒田さんが手掛けてきた。

 本書では、作品ごとのあらすじや逸話を華やかな舞台写真とともに紹介。座談会や寄稿も交え35年の足跡を回顧し、道を切り開いてきた劇団の苦労や裏側まで垣間見ることができる。「関わってくれたすべての人たちのアルバムにしたかった」と戒田さん。「一座の歩みが何か新しいことを始める人のヒントにもなれば」と込めた思いを語る。

 一昨年の退職で活動は一区切りと考えていたが、松山市制施行130周年の昨年末には戦後の同市で生きた人々を描く作品の30年ぶりの再演に挑んだ。「見た人に『良かった』『頑張ろうと思えた』と言ってもらえただけでやったかいがあった」。簡単には舞台から離れられそうにない。

 今後はこれまでに創作した脚本や楽曲を劇団外でも活用してもらうことを願う。「もし地域のためになれるのなら、それ以上うれしいことはないんよ」=おわり

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