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サッカー全国高校選手権第4日

今治東、8強の夢散る 静岡学園に0―2 個人技の壁高く

2020年1月4日(土)(愛媛新聞)

【静岡学園―今治東】前半、ゴール前に攻め込む今治東・山中(10)=駒沢陸上競技場

【静岡学園―今治東】前半、ゴール前に攻め込む今治東・山中(10)=駒沢陸上競技場

 サッカーの全国高校選手権第4日は3日、東京・駒沢陸上競技場などで3回戦8試合が行われた。愛媛代表の今治東は、静岡学園に0―2で敗れ、県勢として27大会ぶりの8強入りはならなかった。

 今治東は前半4分に失点。その後は攻勢を強めてチャンスをつくったが、後半7分に追加点を許した。

 2連覇を目指す青森山田は富山第一に4―1で快勝。帝京長岡(新潟)は神戸弘陵(兵庫)に晴山の3得点などで5―0と完勝した。徳島市立は筑陽学園(福岡)に1―0で競り勝ち、四日市中央工(三重)と仙台育英(宮城)はいずれもPK戦を制した。昌平(埼玉)矢板中央(栃木)も勝ち上がった。

 準々決勝は5日に行われる。

 

 【評】今治東は、静岡学園の個人技を止められず敗退した。

 前半4分に失点する難しい展開の中、素早くパスを回す相手に積極的なプレスを仕掛けた。カウンターから山中や高瀬が大きなチャンスを迎えたが決めきれず、後半7分に中央をドリブル突破されて2失点目。最後はパワープレーも仕掛けたが実らなかった。

 

◆選手の成長 実感◆

【今治東・谷謙吾監督の話】試合を見ながら、1年を通して成長したなと実感した。自信を持って、胸を張って帰ってほしい。先制されたが、その後に勇気を持ってボールを動かせたことが決定機につながった。

 

◆好機は多かった◆

【今治東・高瀬(2年生FW。好機を逃し)】「自分が決めていれば勝てていた。悔しさでいっぱい。チャンスは多かった。決めきる相手は、やっぱり強豪だと思った。課題を乗り越えられるよう、一から1年間頑張りたい」

 

【組織戦 見せた敢闘 対応力 次への道筋に】

 80分が終わったとき、選手の表情から結果を読み取ることは難しかった。顔を曇らせる今治東。静岡学園の選手も喜ぶことはなく、崩れるように座り込んだ。0―2という結果以上に相手を追い詰めた。その確かな事実を残して、今治東の初めての冒険が終わった。

 前半4分にトリッキーなシュートを入れられ、後半7分はドリブルでの2人抜きから2点目を食らった。サッカー王国静岡が育んだ規格外の個人技に屈したが、集団の戦いでは引けを取らなかった。

 際だったのは前半20分ごろからだ。ピッチの幅を最大限に使い、相手がいないスペースを的確に突いて好機を創出。38分には相手に囲まれながらボール保持した山中が、フリーになった左の長井へ展開。長井は走りだしていた高瀬へスルーパスを送りゴールに迫った。

 このシュートはブロックされたが、全員で周囲の状況を把握し、瞬時に共有した最適解を実行した。「自分たちには型がない。考える力と状況判断力が武器。みんなが頭を動かせたのが、あの時間帯」と岡本が振り返ったように、一連の攻撃で輝いたのは「対応力」を求めてきた今治東のサッカーそのものだ。

 J1加入内定者がいる静岡学園は「個人の力の差はかなり感じた」と大黒柱の大谷が認めざるを得ない相手だった。現時点では「個」に敗れたが、躍動した20分間が示唆するのは、組織的に最善手を繰り出せれば、そんな相手を上回ることができるという可能性だ。

 長井は「結構やれた実感はある。ずっと頑張ってきたことを出せた。悔いなく帰れる」と充実感を語った。彼らが目指した全国8強は、愛媛高校サッカー界の大目標でもある。この日の勇敢な戦いは、きっと道筋になる。

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