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MGC出場 充実の1年

マラソン鈴木(宇和島市出身) 世界視野 飛躍誓う

2019年12月30日(月)(愛媛新聞)

「いつか日の丸をつけて走りたい」と飛躍を誓う鈴木健吾=千葉市花見川区

「いつか日の丸をつけて走りたい」と飛躍を誓う鈴木健吾=千葉市花見川区

【「いつか日の丸つける」】

 2020年東京五輪の出場権を懸けた9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で、7位に入る力走を見せた宇和島市出身の鈴木健吾(富士通)。大舞台で力を示した24歳は、19年を「本当に充実していた」と総括、「けがをせず、継続的に練習できる体をつくる」と新年の抱負を語る。

 鈴木は宇和島東高から神奈川大へ進み、18年に実業団の強豪・富士通へ入社。「こつこつやっていくのが自分に合う。マラソンが向いている」とMGC出場権獲得を目指したが、1年目は相次ぐ故障で思うような結果を残せなかった。

 一時は「うまくいかないと感じる時期が長く、諦めかけたこともあった」というが、出場権獲得期限ぎりぎりの19年4月にドイツ・ハンブルクマラソンへ出場。「かなり不安な状態だった」としながら2時間11分36秒でフィニッシュし、「2大会平均で2時間11分0秒以内」とするワイルドカードの条件を満たしてMGCの切符をつかんだ。

 9月15日に東京で行われた本番では、日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)ら強力なライバルに囲まれ「とにかく食らいついていこうと思った」。残暑の中での消耗戦で優位に立ち、「暑さでペースがゆったりしていて、果敢にチャレンジできた」と最終盤まで五輪出場権を争った。

 最終的には「本当の勝負になると体が動かなかった。甘くなかった」と7位でのゴールだったが、一時は「もしかしたらいけるんじゃないか」という手応えも感じたという。MGC出場という目標をクリアした1年を「ぎりぎりだったけど、目標を果たせたことは大きかった。本当に充実した日々を送れた」と振り返った。

 五輪出場の可能性は残されているが、最低でも日本記録(2時間5分50秒)を更新する必要があり、「自己ベストは大学4年の東京マラソンで出した2時間10分21秒のまま。今の力では厳しい」と現実を受け止める。ただ「いつか日の丸をつけて走るという夢は変わっていない」と、今後もマラソンでトップを目指す覚悟だ。

 鈴木の最大の武器は、厳しい練習を繰り返しても失われない、ランニングへの深い愛情だ。「良くも悪くも練習し過ぎてしまう。けがをしないよう管理する力が足りない」と反省も口にするが、富士通の三代直樹コーチは「こちらが提示した以上の練習をやってくれる。今の選手には珍しい資質」と評価する。

 当面は、出場を予定するびわ湖毎日マラソン(3月8日、滋賀県)での自己記録更新を目指す。「体の状態を考え、練習するべきかどうかの判断ができれば、もっと高いところを目指せる。20年はまず、けがをしない体をしっかりつくりたい」。21年のアメリカ世界陸上、24年のパリ五輪へと続く世界の舞台を視野に、20年も鈴木はこつこつと挑戦を続ける。

 

 発売中の愛媛のスポーツマガジン「E-dge(エッジ)」1・2月号では、鈴木健吾選手ら各競技でさらなる飛躍を期す愛媛ゆかりの「2020年期待の20人」を巻頭特集で詳しく紹介しています。

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