利用減 赤字続き
北宇和病院(鬼北町)年度末めどに療養棟休床
2019年12月13日(金)(愛媛新聞)

療養病棟の休床が明らかになった鬼北町立北宇和病院=12日午後、鬼北町近永

療養病棟の休床が明らかになった鬼北町立北宇和病院=12日午後、鬼北町近永
愛媛県鬼北町近永の町立北宇和病院が、本年度末をめどに療養病棟(45床)を「休床」することが12日の町議会本会議で明らかになった。病床利用率の低下や経営の赤字継続などが理由で、休床後は一般病棟(55床)だけで対応する。
町保健介護課によると、同病院は町内で南愛媛病院を運営する社会福祉法人「旭川荘」が指定管理者となっている。北宇和病院の昨年度の入院患者は平均51・6人で、本年度はさらに減少。一般病棟の稼働率から推計すると一般病床で対応可能な状況で、赤字経営が続いている状況もあり、町が対応を検討していた。
9月中旬の町議会全員協議会(非公開)で方針を示し、慢性的に不足する看護師の人繰りもつきやすくなるなど説明。既に入院患者や家族にも伝えたという。