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生活リズム改善 大切

食/運動/睡眠 子ども育むカギ 強調 前橋教授(早稲田大)講演

2019年12月4日(水)(愛媛新聞)

講演で「食」「運動」「睡眠」の大切さを訴えた早稲田大の前橋明教授

講演で「食」「運動」「睡眠」の大切さを訴えた早稲田大の前橋明教授

 室内遊びや夜型化した大人社会を背景に、子どもの体力低下や生活リズムの乱れが問題視されて久しい。子どもの健やかな育ちに欠かせないのは「食」「運動」「睡眠」だとして、早稲田大人間科学学術院の前橋明教授(医学博士)が11月上旬、松山市南斎院町の番町幼稚園で講演し、保護者や教員らが理解を深めた。要旨を紹介する。

 

 子どもたちの身体活動量は激減している。1日(午前9時~午後4時)の平均歩数は、昭和60~62年、12000歩に対し、平成10年以降は5千歩。歩数の少ない子は指が浮いて平均台で踏ん張れなかったり、歩くときに腕がうまく振れなかったりする。

 夜型の大人社会の影響が子どもたちにも及んでいる。幼児期は10時間以上の睡眠が理想。たとえば睡眠時間別の5歳児の両手握力値(朝・昼・晩)をみると、睡眠が9時間未満の子は昼に値ががくっと下がり、十分に力が発揮されていない。また同じ10時間以上睡眠でも、遅寝遅起きは早寝早起きより値が悪い。幼児は遅くとも夜9時までには就寝してほしい。

 睡眠には、脳の疲労回復や記憶を整理して定着させる役割がある。十分に睡眠が取れないと、小学校に上がると、勉強に専念できなかったり切れやすいなどの問題も出てくる。午前0時を過ぎて勉強すると成績が下がるというデータもある。

 朝は元気がないのに、夜になると活発に見えるのは、体温が夜に高いからだ。生活リズムを整えるため、朝は太陽の光を浴び、日中は汗ばむくらいの運動をしてほしい。

 睡眠がおろそかになると同時に、朝ご飯を食べない子も増えている。ご飯を食べないと排便にも影響がある。食べ物の量・質ともに大事だ。食物繊維を積極的に摂り、決まった時間に3食取ること。うんちが出なくても、まずは根気強く「トイレに座る」という習慣づけを。

 テレビやビデオは面白いが、視聴時間を決めるなどのルールを家庭で設けよう。平面画面に慣れている子の特徴として「自分とモノの位置関係を把握できない」ことがある。左右に動くボールは追うことができても、自分に向かってくるボールがわからないこともある。「空間認知能力」は実体験でしか育たない。成長期には人と関わり体を動かす遊びの感動を知ってほしい。よく食べ、よく遊び、よく眠ることが大切だ。

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