西予で表彰式
女性医師の活躍顕彰 おイネ賞に県内外3人
2019年12月3日(火)(愛媛新聞)

西予市の管家一夫市長からおイネ賞の表彰を受ける(左から)武田さん、後藤さん、江口さんの3人

西予市の管家一夫市長からおイネ賞の表彰を受ける(左から)武田さん、後藤さん、江口さんの3人
県内外で活躍する女性医師らを顕彰する第8回西予市おイネ賞の表彰式が11月30日、同市宇和町卯之町3丁目の宇和文化会館であり、地域奨励賞に選ばれた愛媛大大学院の江口真理子教授(小児科学)ら3人が医療を通じた社会貢献への気持ちを新たにした。
市と日本医師会、県医師会の主催。日本初の産科女医とされる楠本イネが西予で医学を学んだ縁から、2012年に創設された。
江口さんは小児白血病や遺伝学の専門家として臨床・研究で活躍し、後進や学生を育成。全国奨励賞に選ばれた熊本大病院地域医療支援センターの後藤理英子特任助教は、熊本県女性医師キャリア支援センターや同病院で女性医師が能力を発揮できる環境づくりに尽力した。医学生奨励賞は愛媛大医学部5年の武田遙奈さん(今治市出身)。
表彰式で江口さんは「現在の環境は、おイネさんの時代からの女性医師や、支えた多くの方の努力の結晶。感謝を忘れず地域医療を守っていきたい」とあいさつ。後藤さんは「女性医師活躍はすべての医師を守ることであり、国民の健康を守ることにつながる」と活動への決意を新たにした。