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愛媛新聞ONLINE

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茨城国体優勝者インタビュー

重量挙げ96キロ級 矢葺 士

2019年11月26日(火)(愛媛新聞ONLINE)

 

 

 

 愛媛代表として出場し続けた国体。どうしても手が届かなかった「優勝」。茨城国体で、矢葺士選手(24)=新居浜市=は成年男子96キロ級のジャーク、トータルで念願の優勝を勝ち取った。「すっきりした」。愛媛代表の看板を背負い、競技に打ち込んできただけに「愛媛国体の雪辱を果たせ、肩の荷が下りた」と安どの表情を見せる。

 新居浜南高校時代は無名に近かった。高校1年の11月、「バドミントン部だったのですが、男子部員が1人だけになってしまって。寂しかったので…」。退部したとの情報を聞いたウエイトリフティング部の浅野泰典監督は「すぐに、廊下で声を掛けて勧誘しました」。

 「実は入学当時から目を付けていたんです」と振り返る。「全身がバネの塊のようだった。走るのも速い。当時は細かったが、筋肉を付けたら必ず重量挙げの世界で成功する」との確信があった。

 高校時代、インターハイには出場したが華々しい成績ではなかった。それでも「大学で続けた方がいい。伸びる」との浅野監督の勧めに「その気になって乗せられました」と矢葺選手。「大学卒業直後に愛媛国体がある。晴れの舞台に立て」との監督の言葉が背中を押した。

 重量挙げは、脚で床をいかに強く踏み、強い床反力を生み出すかがカギとなる。素質に加え、トレーニングを積んだ矢葺選手は大学時代に頭角を現した。九州国際大学在籍時に愛媛代表として出場した岩手国体で94キロ級ジャーク3位。卒業後、県競技力向上対策本部に所属して出場した愛媛国体では、同種目で191キロを挙げて2位に。続く、福井国体でも同ジャークとトータルで3位。優勝への階段を着実に登り、つかんだ優勝だった。

 新居浜市を活動拠点に、自身の練習を積み重ねつつ、小学生や高校生らの指導にも取り組む。「努力すれば、記録につながる競技。まずは重量挙げの楽しさを知ってもらい、切磋琢磨する中で力をつけてもらいたい」と語る。母校の重量挙げ練習場には、笑顔があふれる。女子部員からは「かっこいいお兄さん」と憧れられ、男子部員からも「目標の選手」と慕われる。

 今年は5月の全日本選手権と茨城国体を連覇しており、次は11月に行われる全日本社会人大会でも頂点を狙う。「愛媛代表として国体に出続けてほしい。そして、5年後のパリ五輪を目指してほしい」と恩師の浅野監督はさらなる夢を託す。

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