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茨城国体優勝者インタビュー

レスリング少年 グレコローマンスタイル65キロ級 曽我部 京太郎

2019年11月26日(火)(愛媛新聞ONLINE)

 

 

 

 高校1年で迎えた2017年の地元えひめ国体で少年グレコローマンスタイル55キロ級を制覇。翌年の福井国体では同60キロ級を、そして今年の茨城国体では同65キロ級を制した。勝ち方も圧巻。茨城国体は準決勝まで相手に1ポイントも与えず、すべて第1ピリオドでフォール、テクニカルフォール勝ち。決勝も危なげなく9-0で完勝した。体の成長とともに階級を上げ、3年連続優勝という偉業を成し遂げた。

 

 曽我部京太郎選手(18)=今治西高3年=がレスリングを始めたのは小学3年のとき。父親の友人だった今治工高レスリング部監督の越智雅史教諭が指導する今治少年レスリングクラブに通い始めたのがきっかけ。中学生になると、地元開催の国体出場という大きな目標ができた。越智監督は「えひめ国体に出場しても最下級生での挑戦。頂点に立つには、他県の有力選手が700日かけた練習を半年でやらんといかんと発破をかけた。天才型の選手ではなく、できるまで何日もコツコツ練習を続け体得するまで納得しない努力型の選手だった」と評する。

 

 高校1年のインターハイでは8強にも残れず、練習環境を変えるためアテネ、北京五輪の日本代表、松本慎吾さん(宇和島市出身)が監督を務める日体大の合宿に参加させてもらった。大先輩からの助言や国内トップ選手たちとの猛練習で刺激を受け、実力を開花させた。

 

 曽我部選手が大きく注目された試合がある。昨年12月の天皇杯全日本レスリング日本選手権大会準決勝。相手は、先ほど東京五輪グレコローマンスタイル60キロ級代表に内定した文田健一郎選手。互角に組み合い、技の応酬で王者をあと一歩のところまで追い詰めた。8-13で敗れたが、本選出場は社会人や大学生ばかりの中、ただ一人高校2年生で出場し3位に入った。

 

 同行した越智監督は、善戦した結果より、試合後の曽我部選手をみて将来性を感じた。「高校生が全日本選手権で文田選手と対戦できるだけでもすごいこと。しかし、負けて本当に悔しそうな曽我部をみて、こいつ勝つ気だったんだと驚いた」。後で試合のVTRを冷静にみると、文田選手をよく研究していることに気づかされた。曽我部選手にあらためてあの試合について聞くと「相手が高校生だから油断があったからでしょう」と屈託なく笑っていた。

 

 同世代の選手では頭一つも二つも抜け出した感がある。来春、日体大への進学を決めており、目標は5年後のパリ五輪「金メダル」と高らかに宣言する。その前にある来年の東京五輪出場という夢も残っている。60キロ級の出場枠は文田選手が内定しており、残るは体を一回り大きくして67キロ級への挑戦だ。いま持てる力を今年12月の全日本選手権にぶつける。

 

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