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愛媛新聞ONLINE

2020
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愛・スポーツ(インタビュー)⑮

県パラアーチェリー協会副会長 平塚雄二さん(63)

2019年11月25日(月)(愛媛新聞ONLINE)

 

 アーチェリー。70メートル先の的を目掛けて6本の弓を射る。日本身体障害者アーチェリー連盟の2018年度ランキングでは、上位15人に愛媛から4人がランクインしている。そのうち筆頭の8位で若手を引っ張るのが平塚雄二さん(63)だ。

 競技に出合ったのは50歳になってから。2004年、転落事故で首の骨を折り頸髄(けいずい)損傷で車いす生活に。一度は職場復帰したが、思うように仕事ができず退職した。そんな折、障害者仲間の誘いでアーチェリーを体験。もともとボウリングやゴルフなど“的を狙う”スポーツが好きなこともあり、すぐに競技の楽しさに魅了された。

 当初、今治市の練習場所まで通っていたが、より打ち込めるようにと、自宅裏に長さ30メートルのアーチェリー場を自作。没頭できる環境を整えた。

 アーチェリーは、身体障害者も健常者も同じ土俵で勝負できるのが特徴。「よく『頑張ってパラ五輪に行ってね』なんて言われるが、最大の褒め言葉は五輪。パラ選手も五輪に出られるんです」。16年のリオデジャネイロ五輪ではイランの車いす選手が五輪とパラ五輪の両方に出場した。

 

 体力に応じて続けられる生涯スポーツでもある。弓を強く引けると矢を直線的に飛ばせるため命中率は高い。「かたや私の場合、弓を引く力が弱いので、空に向かって撃つわけです。放物線を描いて飛んでいく。風に流されるし、上から落ちるので命中率も高くない」。それでも「同じところに当たればいい。当たった者が勝ちです」と笑う。

 車いす生活になり、感じることがある。「私のように車いすで買い物に行く人にほとんど出くわさない。今はネット通販で自宅に物が届く時代ですから外に出る必要がないのかもしれない。でも私はアーチェリーでいろんな人と交流して毎日の生活に張りがある。この喜びを他の障害者の方にも感じてほしい」

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