外国人材 介護活用を
今治で施設対象研修会 人手不足の打開探る
2019年11月16日(土)(愛媛新聞)

初めて今治市で開かれた介護分野の外国人材受け入れの効果や注意点を学ぶ研修会=15日午後、今治市旭町2丁目

初めて今治市で開かれた介護分野の外国人材受け入れの効果や注意点を学ぶ研修会=15日午後、今治市旭町2丁目
介護分野の外国人材受け入れの効果や注意点を学ぶ初の研修会が15日、今治市旭町2丁目の今治地域地場産業振興センターであり、東予の医療・福祉施設役職員ら58人が業界の深刻な人手不足打開の道を探った。
経済連携協定(EPA)や外国人技能実習制度などに加え、4月施行の改正入管難民法の在留資格「特定技能」導入などで複雑化する受け入れ制度への理解促進のため県外国人介護人材支援センターが主催した。
外国人技能実習生監理団体・協同組合国際ビジネスサポート(岡山市)の江見修理事長が講演し「労働力を補うだけでなく、業務マニュアル整備の契機になる」など外国人雇用のメリットを提示。一方、文化や宗教の違いなどによるトラブルもあるとし「受け入れる人材の国について勉強するなどし、円滑に働けるように職場の支援体制を整えることが大切」と助言した。
高松出入国在留管理局による外国人介護人材受け入れ制度の説明や同支援センターなどの個別相談会も実施。12月3日に中予、南予の関係者対象の研修会も伊予市で開く。