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24年度めど新制度

文科相、英語民間試験見送り 大学共通テスト

2019年11月2日(土)(愛媛新聞)

 萩生田光一文部科学相は1日の閣議後記者会見で、大学入学共通テストへの英語民間検定試験の導入について「自信を持って受験生に薦められるシステムになっていない」と述べ、2020年度は見送ると発表した。経済格差や地域格差を広げるなどの批判に対し、十分な対応策が間に合わないと判断したことが主な理由とした。

 

【「頑張ってきたのに」 県内高校生ら困惑】

 文部科学省が大学入学共通テストへの英語民間検定試験の2020年度導入見送りを決めた1日、県内の高校生や教育関係者らからは、困惑の声が上がる一方、延期に一定の理解を示す意見も聞かれた。

 「英検の準2級を受けたところ。急に延期が決まり、頑張ってきたのは何だったんだという気持ち」。20年度に共通テストを受ける県立高校2年の男子生徒(17)は残念な様子。私立高校2年の女子生徒(17)は「心構えはしていたので拍子抜け」と話した。

 見送りを知った大学関係者は「大学に説明はなく、4技能重視の方針など、どこまで議論が戻るのか疑問」と戸惑う。一般選抜などの出願要件として検定試験の活用方針を示している愛媛大は「延期すれば活用できないため、至急対応を検討していく」とした。

 活用予定の松山東雲女子大と県立医療技術大はそれぞれ「ここまで来て延期は予想できなかった」「選抜方法は受験生に最大の関心事で、不安や動揺が広がってないか心配」とコメント。国に受験生のフォローや公正・公平なシステムの構築を求めた。初年度の見送りを決めていた聖カタリナ大は「準備期間や情報が少なく、公平性への懸念もあった。延期は仕方ない」と受け止めた。

 学習塾の寺小屋グループ(松山市)は19年度から松山と今治の3教場で、中学生の希望者を対象にオンラインスピーキング対策プログラムを導入。20年度から高校生に拡大する予定だが「時期や規模などは検討しないといけない」という。

 担当者は「日本の英語教育は遅れているといわれている。使える英語を身に付けてもらおうと、ようやくかじを切ったと思っていたので、ここまで来て延期は残念」とし、子どものスピーキング能力向上の遅れに懸念を示した。

 一方、県立高校の英語教諭は「最初から無理があった。授業などで対応はしていたが『引き下がる勇気』だと思う」と評価。別の教諭は「検定試験の受験は交通費もかかり、平等といわれても実際には難しい。十分に準備が整っていない中での導入は時期尚早だったように思う」と指摘した。

 「経済状況は生徒によって違い、見送るなら英検の予約金を(生徒が)納める前にしてほしかった。共通テストの中身も変わらないか情報を集めていきたい」との教諭の声もあった。

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