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新聞活用 社会へ関心

きょう1日からNIE月間 県内実践校の取り組み

2019年11月1日(金)(愛媛新聞)

 11月は学校などで新聞を活用する「NIE(教育に新聞を)」を推進するNIE月間。日本新聞協会は2019年度、全国の小・中・高校など545校を実践指定校に認定しており、県内では18年度から継続して7校が、さまざまな取り組みを進めている。新聞の特性を生かしながら、学習や社会への関心をいかに高めるか―。田之筋小(西予市)、久米中(松山市)、大洲東中(大洲市)の実践例を紹介する。

 

新聞を机いっぱいに広げ、戦争に関する記事を次々に見つけていく田之筋小3年生=西予市宇和町新城

新聞を机いっぱいに広げ、戦争に関する記事を次々に見つけていく田之筋小3年生=西予市宇和町新城

新聞を机いっぱいに広げ、戦争に関する記事を次々に見つけていく田之筋小3年生=西予市宇和町新城

新聞を机いっぱいに広げ、戦争に関する記事を次々に見つけていく田之筋小3年生=西予市宇和町新城

【西予・田之筋小 記事探して戦争学ぶ】

 机いっぱいに新聞を広げ、次々にページをめくっていく。「これ、広島や」「これは台風やけん関係ないか」。10月下旬、西予市宇和町新城の田之筋小の図書室。国語で戦争をテーマにした物語「ちいちゃんのかげおくり」を学習中の3年生が、7月末~8月中旬の新聞を使って、戦争に関する記事を探していった。

 「新聞には多くの役立つ情報が載っていること」を知り、「戦後70年以上たった現在も戦争が起こったことで苦しんでいる人がいることや、平和への願いに気付くこと」を主な狙いとしている。

 読めない漢字もたくさんあるが、写真や習った漢字から想像を膨らませる。友達と競うように目を皿にして見つけた箇所には、目印として赤いシールをぺたり。「先生これはどうですか」とあちこちから質問が飛ぶ。

 「『戦争』っていう字が載ってない」と慌てる子には、「なくても戦争の記事かもしれないよ」と岡部千鶴教諭。「目次がある」と気付いた子には、「見つけるのに役立つかもしれないですね」。「これもですか」とテレビ欄の戦争特集番組の写真を指さす子には、「先生も見つけていなかった」と驚いた。

 一通り探した後は、岡部教諭がシールの貼られた記事について一つ一つ解説した。原爆の日やシベリア抑留、終戦記念日などの話に児童は聞き入っていた。ある児童は「なんでそんなことしたんだろう」とぽつり。岡部教諭は「もっと知りたい人は、本を読むなどして調べてみてくださいね」と促した。

 男子児童(8)は「原爆が長崎にも落ちたことを初めて知った。また新聞を読んでみたい」と手応えを感じた様子。女子児童(9)は「戦争以外にもいろんな記事が載っていて勉強になった」と満足げだった。

 岡部教諭は「新聞にはさまざまな情報が載っています。こんなふうに後で読むために取っておくこともできます。ぜひ読んでみてくださいね」と呼び掛けた。次は新聞で得た知識を生かして、「ちいちゃんの―」を登場人物の気持ちや情景を想起しながら、さらに読み進めていく。

 

新聞の愛媛マラソン完走者の記録をヒストグラムにし、気付いたことなどを発表する大洲東中1年生=大洲市八多喜町

新聞の愛媛マラソン完走者の記録をヒストグラムにし、気付いたことなどを発表する大洲東中1年生=大洲市八多喜町

新聞の愛媛マラソン完走者の記録をヒストグラムにし、気付いたことなどを発表する大洲東中1年生=大洲市八多喜町

新聞の愛媛マラソン完走者の記録をヒストグラムにし、気付いたことなどを発表する大洲東中1年生=大洲市八多喜町

【大洲・大洲東中 マラソンの記録分析】

 大洲市八多喜町の大洲東中では10月中旬、1年生が数学の授業で「新聞記事の資料や表をグラフにまとめ分析する」という学習に取り組んだ。2月に行われた愛媛マラソンの完走者の記録を使って、中央値や最頻値を求めた。

 扱うのは、男子1位の2時間19分44秒から50位の2時間42分28秒までの記録。正確な分布状況が把握できるグラフ「ヒストグラム」にまとめるにあたり、まずは何分ごとに区切れば見やすいか「階級の幅」を考えた。

 続いてヒストグラムを折れ線グラフに直した「度数分布多角形」を作成。「これはちょっとでこぼこしている」「階級の幅をもう少し小さく取ってもよかったかも」。3、4人ずつの班に分かれ、互いに見比べながら気付いたことを述べ合った。

 各班の代表が「ヒストグラム」を前方のテレビ画面に映し出し、どの階級の幅がよいと思ったかを発表。「最頻値が一目で分かりやすい」「凹凸はあるけど、傾向がつかめる」などと、階級の幅によってグラフの形が違うことや、目的によって幅を変えればいいことを学んだ。

 女子生徒(13)は「新聞のデータを使ってグラフを作ったのは初めて。階級の幅の取り方によって形が違うということが分かった」と学びの成果を語った。

 松浦大介教諭は「身近なイベントを題材とすることで、生徒も興味を持って取り組めたようだ。次のマラソン結果も同じように分析をしてみて、学習内容の復習をしたい」と話した。

 

新聞記事の要約や意見を1分間で発表する久米中3年生=松山市来住町

新聞記事の要約や意見を1分間で発表する久米中3年生=松山市来住町

新聞記事の要約や意見を1分間で発表する久米中3年生=松山市来住町

新聞記事の要約や意見を1分間で発表する久米中3年生=松山市来住町

【松山・久米中 要約や意見 スピーチ】

 松山市来住町の久米中では、クラスの朝の会や終わりの会で、1分間スピーチを実施している。休み時間などに各自が自由に選んだ記事を使って、要約や意見を発表する。

 「世の中に関心を持つきっかけとなれば」と、NIE担当の森朗教諭。記事を読み解き、自分の言葉で簡潔にまとめる表現力を培うことを狙いとする。

 10月2日、3年の男子生徒(15)は「そうだったのか! 増税の意図」と題して、10月から引き上げられた消費税について説明。最初は増税に反対だったが、背景には「全世代型社会保障の実現」があると知り、賛成へと意見が変わった経緯を伝えた。竹原さんは「他の人の発表を聞いて、興味を持って調べることもある」とし、「なぜそうなるのか理由を深く掘り下げたら、現代社会の課題が見えてくるように思う」と語った。

 スポーツ観戦が好きという別の3年の男子生徒(15)は「後からじっくり見られるのがいい」と新聞の魅力を指摘する。スピーチをきっかけに、意識的にいろんな面を見るようになったとし、「テレビや新聞の表現の違いを比較するのが面白い。読む習慣があれば将来役立つと思う」と話した。

 森教諭は「社会の出来事に目を向けて、考えを広げ深めてほしい」と期待する。

 

【19年度県内実践指定校】

■小学校 宮窪(今治市)、久米(松山市)、田之筋(西予市)

■中学校 大生院(新居浜市)、久米(松山市)、大洲東(大洲市)

■高校 伊予(松前町)

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