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シニア・闘病者に癒やし 

花のインテリア「ハーバリウム」 松山の看護師ら教室 認知症予防も期待

2019年10月22日(火)(愛媛新聞)

「どんなお花を使ったの?」「あなたの、すてきねえ」と互いのハーバリウムを褒め合うデイサービス利用女性。真ん中は古崎さん=松山市別府町

「どんなお花を使ったの?」「あなたの、すてきねえ」と互いのハーバリウムを褒め合うデイサービス利用女性。真ん中は古崎さん=松山市別府町

「どんなお花を使ったの?」「あなたの、すてきねえ」と互いのハーバリウムを褒め合うデイサービス利用女性。真ん中は古崎さん=松山市別府町

「どんなお花を使ったの?」「あなたの、すてきねえ」と互いのハーバリウムを褒め合うデイサービス利用女性。真ん中は古崎さん=松山市別府町

 ガラス瓶に花やグリーンを入れ専用オイルを注いで「枯れないお花のインテリア」として楽しむハーバリウム(植物標本)。手軽に作れることもあって最近、女性や子どもたちに人気だ。シニアや闘病中の人たちに、このハーバリウム作りを通して花に触れ穏やかな時間を過ごしてほしいと、松山市の看護師らが医療福祉の現場でハーバリウム教室に取り組んでいる。

 9月末のある午後、同市別府町のデイサービス櫻で、88~96歳の女性7人がハーバリウムに挑戦した。講師は、向かいのたんぽぽクリニックの看護師でハーバリウムコーディネーターの古崎恵美子さん(43)。色とりどりのアジサイやカスミソウのプリザーブドフラワー、ドライフラワー、砂、貝殻などをテーブルに並べて手順を説明、「好きなお花を選んだら、瓶の正面を決めてください」と呼び掛ける。

 最初は戸惑っていた参加者も作品イメージが湧いてくると「赤い花を真ん中に」「紫でまとめようか」と、思い思いに花材を手にし始めた。長いピンセットを器用に使って花を瓶に入れていく。瓶の中の配置が決まれば、専用オイルを注いで完成。制作時間は約30分だ。

 「上品な色合いね」「あなたのはハワイの感じ」。ティータイムはにぎやかな品評会になった。「1作目は県外の娘に贈ったのよ。今回はお花を入れすぎたわね」と96歳女性。隣席の同じく96歳女性は「作ったのは3回目。発想がどんどん浮かんでくるの。ハーバリウムは楽しいねえ」と笑顔で作品に見入った。

 

看護師の古崎恵美子さん(左)にハーバリウム作りを教わり、作品を手に笑顔を見せる森山実稔子さん=松山市別府町

看護師の古崎恵美子さん(左)にハーバリウム作りを教わり、作品を手に笑顔を見せる森山実稔子さん=松山市別府町

看護師の古崎恵美子さん(左)にハーバリウム作りを教わり、作品を手に笑顔を見せる森山実稔子さん=松山市別府町

看護師の古崎恵美子さん(左)にハーバリウム作りを教わり、作品を手に笑顔を見せる森山実稔子さん=松山市別府町

森山さんやたんぽぽクリニックのスタッフが作ったハーバリウム

森山さんやたんぽぽクリニックのスタッフが作ったハーバリウム

森山さんやたんぽぽクリニックのスタッフが作ったハーバリウム

森山さんやたんぽぽクリニックのスタッフが作ったハーバリウム

 別の日、たんぽぽクリニックでは、がんで一時入院している森山実稔子さん(81)が花を吟味していた。「お花は大好きなの。クリニックの名前のタンポポみたいなのを作ろうかしら。黄色は運を呼び込む色よね」。古崎さんやスタッフとおしゃべりしながら手を動かす。「まあ、すてきー」。初めて作ったハーバリウムに目を輝かせた。

 「花には、患者や高齢者の痛みや心をほぐし癒やす力がある」と、たくさんの笑顔に出合ってきて古崎さんは確信する。「ハーバリウム作りは花の種類や色、デザインを考え、指先を使うので認知症予防にいいんです。作業に集中するので痛みを忘れられるし、入院中の気晴らしにもなる。皆さんにハーバリウムを知ってもらいたいですね」と力を込める。

 育児休業中だった一昨年、ハーバリウムに出合った古崎さん。名古屋市の講師の下で学び魅了され、団体が認定するコーディネーター資格を取得、愛媛県内で教室を開講した。県内の講師仲間十数人と今年8月に一般社団法人「日本ボタニカルセラピスト協会」(同市別府町)を設立。今後は医療や福祉に加え学校などでもハーバリウムの講座・講演に取り組みたいとしている。詳細は同協会のホームページで。

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