発信!高校生記者 えひめ愛顔スポーツ 特大号Vol.2
<国体・障スポ 活躍誓う>野村高相撲部顧問・鎌谷健太郎教諭(32) 押しつけず対話重視
2019年9月20日(金)(愛媛新聞)
第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」が9月28日に、第19回全国障害者スポーツ大会「同ゆめ大会」が10月12日に開幕する。両大会に出場する選手や指導者に、県内5校の高校生記者が密着。新たな時代を切り開く若い力を紹介する。

ぶつかり稽古で野村高の相撲部員に胸を貸す鎌谷健太郎教諭

ぶつかり稽古で野村高の相撲部員に胸を貸す鎌谷健太郎教諭
【熱く導く ザ★部活】
【野村高相撲部顧問 鎌谷健太郎教諭(32) 押しつけず対話重視】
国体少年のコーチを経て2015年から監督を務めている。愛媛は16年の「いわて国体」の団体準優勝を最高に15年から団体、個人ともに4年連続5位内入賞を果たしている。
選手の頑張り、家族のサポート、これまで選手を指導してくれた関係者の存在が好成績につながっていると思う。自分の役割は、選手がこれまで培ってきたものを最大限発揮できるようにすることだと考えている。
野村高のOB。進学した中央大時代、東日本学生体重別135キロ未満で5位に入賞した。国体には高校で3度、社会人になって3度の通算6度出場している。
同校ではコーチの立場で指導している。上杉博賢監督は高校時代からの恩師。指導者として学んでいる。
指導では対話を重視している。一方的な押しつけにならないよう、選手自身が考えることを意識している。
登録メンバーは3年生4人、2年生3人の7人。3年生の1人は昨年の福井国体を経験しており、3年生が中心になってチームを引っ張っている。
毎年、県内外で強化合宿を重ねて経験値とチームワークを高めている。今年も夏のインターハイ優勝校の熊本・文徳高や大学生と実施した。選手は全国トップクラスと稽古を重ねたことで手応えや自信をつけている。
目標は団体、個人ともに5位以内入賞だ。実現すれば入賞は5年連続になる。メンバーには先輩に続いてもらいたい。飛び抜けた選手はいないが、それぞれが競い合ってレベルアップしている。総合力を武器に強豪に食らいつき、粘り強く勝ち進んでいきたい。

野村高 情報ビジネス部

野村高 情報ビジネス部
【目線】
【野村高 情報ビジネス部】
鎌谷先生と相撲部員のぶつかり稽古は迫力があった。受けて立つ先生の胸は、見る見る間に赤く染まっていった。自身の経験を踏まえて指導し、部員もそれに応えようとしていた。(k)