発信!高校生記者 えひめ愛顔スポーツ 特大号Vol.1
<国体・障スポ 活躍誓う>伊予農高・ライフル射撃 緊張状態でも平常心
2019年9月20日(金)(愛媛新聞)
第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」が9月28日に、第19回全国障害者スポーツ大会「同ゆめ大会」が10月12日に開幕する。両大会に出場する選手や指導者に、県内5校の高校生記者が密着。新たな時代を切り開く若い力を紹介する。

ライフル銃を手に「いつもどおりの緊張感で競技に臨む」と話す明山美羽さん

ライフル銃を手に「いつもどおりの緊張感で競技に臨む」と話す明山美羽さん
【伊予農高 ライフル射撃 緊張状態でも平常心】
ライフル射撃少年女子エアライフル個人立射に出場する伊予農高3年の明山美羽さん(17)。1年の時の愛媛国体から3年連続の出場となる。5、6、7月の県予選で1位となり代表に。6月の県高校総体では、エアライフルで3年連続、ビームライフルで2年連続、いずれも大会新記録での優勝と実力は折り紙つきだ。
国体は、まず予選があり、制限時間内に60発撃ち、得点上位8人が決勝に進出。決勝は一定数を撃つごとに下位から脱落していき、最終的に残った者が優勝となる。
身体的な疲労はもちろん、非常にタフな精神力が求められる。明山さんは「緊張状態に追い込まれても、平常心を保つことを心がける」と話す。
練習は週に6日、高校の射撃場で。まず空撃ちなどで体の位置や銃の揺れを調整した後、約20発撃つ。さまざまなケースを想定し、一発一発緊張感をもって撃つそうだ。4・5キロもの銃を扱う基礎体力づくりに、射撃練習後の体幹トレーニングも欠かさない。
ライフル射撃の魅力は「標的だけに集中し、直径0・5ミリの中心に連続して命中させた時の充実感と達成感」と明山さん。
全国での強敵は岐阜や福井の代表。今は技術的な強化よりも体調管理に力を入れる。睡眠の重要性を意識し、早寝早起きを徹底することで集中力を高めてきた。本番前1、2週間で集中的に練習し、エンジン全開に持っていく。
照準はピタリ、全国制覇に合わせている。

伊予農高 生徒会

伊予農高 生徒会
【目線】
【伊予農高 生徒会】
小学6年の時に愛媛国体に向けた競技体験イベントで初めてライフル射撃に出合って6年目だと知った。高校生活の集大成となる国体で全国制覇をしてほしい。(N)