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小中学生の長期休暇

広がる居場所づくり 住民ら学習会支援 新居浜

2019年9月16日(月)(愛媛新聞)

学習会で宿題に取り組む子どもら=8月23日午前、新居浜市沢津町2丁目

学習会で宿題に取り組む子どもら=8月23日午前、新居浜市沢津町2丁目

 夏休みなど長期休業中の小中学生の居場所づくりに地域住民が一役買う動きが愛媛県新居浜市内で広がっている。公民館や学校で半日程度の「学習会」を催し勉強を教える形で、今夏は16小学校区のうち7校区が実施。顔の見える関係は地域活性化にもつながっている。

 新居浜市では全27小中学校が、住民や保護者らが学校運営に参画する「コミュニティースクール(地域運営学校、CS)」に指定されている。学習会はCS事業の一環として2017年夏、泉川校区を皮切りに始まった。

 船木校区は3回目となる学習会を今年8月、6日間開いた。最終日は新居浜工業高等専門学校生や住民ら12人と小中学生22人が膝をつき合わせ、公民館で夏休みの宿題に取り組んだ。18年夏に初めて開いた時は小学校高学年と中学3年生が対象だったが、保護者の要望を受けて中学2年生も加えた。学習後は、住民手作りの昼食を共に楽しむ光景が見られた。

 船木中3年の男子生徒(14)は「勉強以外の話をする機会にもなる。災害時は地域の人と協力しないといけないので関わりを大切にしたい」と話す。同校の古見総一郎教頭は「住民と顔見知りになることもでき、学校行事も気に掛けてもらえる」と学習支援以上の効果を実感する。

 小学生を対象に今夏初めて実現させた高津校区は、5日間実施。毎回約40人が参加した。これまで教員が数人の児童を対象に実施していた個別指導を含む内容にしたため、PTAの保護者や教員、中学生が先生役となって見守った。

 読書感想文や書道など、自宅で取り組みにくい宿題も積極的にサポート。PTA会長の秋月恭子さんは「親が付きっきりで勉強を見てあげたいけど、できない家庭もある。今後は地域の力も借りたい」とする。

 各校区で課題に挙がっているのは学習会の継続だ。人繰りや場所の確保で地域の協力は不可欠で、特定の人に負担が集中するようだと長続きしない。大生院校区では、学習会の番外編として校区内にある県総合科学博物館の学芸員をゲスト講師に招いた実験教室を開き、約100人が参加。大盛況だった。

 CSの取り組みとは別に、公民館を利用して勉強会を独自に開いた校区もある。関係者は「できる範囲で、なるべく長く続けたい」と冬休みに向けて計画を練っている。

 多様な人々を巻き込む仕組みを地域でどうつくるか。関わる人が多ければ多いほど、子どもたちの学びの場は豊かなものになる。

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