松山で教室
小児はり応用しスキンタッチ 食欲不振や「かんの虫」効果
2019年9月3日(火)(愛媛新聞)

歯ブラシで頭を刺激するスキンタッチを体験する子ども

歯ブラシで頭を刺激するスキンタッチを体験する子ども
スプーンでなでなで、歯ブラシでチョンチョン、ママやパパが優しく刺激すると、赤ちゃんも落ち着いてご機嫌に―。
小児はりをアレンジした「スキンタッチ」は、身近なスプーンや歯ブラシを使って皮膚をなでたり軽くたたいたりして体のつぼを刺激、リラックス効果をもたらす健康法。体験教室が松山市大街道1丁目のまちコミュスポットてくるんであり、同所のキッズタウン・すまいる保育園の園児や親子ら十数人が参加した。
講師は県鍼灸(しんきゅう)マッサージ師会会員ではり師・きゅう師の浦川亜矢さんと西久保万寿美さん。つぼを刺激して免疫力を高め自律神経を整える仕組みを解説し、風邪予防や精神安定、胃腸の働きにつながる主なつぼを紹介。ティースプーンでなでさすったり、歯ブラシで軽くたたいたり、ドライヤーで温めたりするスキンタッチ法を伝授した。
食欲不振や便秘といった小児の慢性疾患の中で、スキンタッチの効果が特に期待できるのは「かんの虫」という。「眉間に青筋があったり髪の毛が立っていたり表情がこわばっていたりするときにスキンタッチを」と浦川さん。「熱い、痛いなど嫌がることはしないで。長時間たくさんやるより毎日するのがいい。でも一番大切なのは、ママやパパが笑顔で語り掛けながらスキンタッチすること」とアドバイスした。