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2019
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山瀬理恵子 アス飯コラム&レシピ紹介

①スダチと豆腐のさつま汁 夏乗り切る栄養プラス

2019年8月21日(水)(愛媛新聞)

【レシピ版】アス飯・さつま汁

 

 アスリートに必要な栄養素を身近な食材でバランスよく取り入れる「アス飯」。提唱者の料理研究家、山瀬理恵子さんが毎月1回、愛媛の農林水産物の産地を訪ね、旬の献立を考案します。初回は南予の「さつま汁」をアレンジ。

 

【夏乗り切る栄養プラス】

 幼い頃から慣れ親しむ、一見、「当たり前」にも思える日々の食事。しかし、他県から愛媛県に住まいを移した私にとっては、見るもの全てが鮮烈。その名前からてっきり「さつまいも」が入っているのかと勘違いしましたが、白いとろみのある液体には何と、タイをすりつぶしてあるとのこと。第一印象とのギャップが、衝撃的なおいしさを後押ししました。これが、宇和島市の郷土料理「さつま汁」との初めての出合いです。

 麦みそと、高タンパク低カロリーなタイを使うため、既に栄養価の高い料理ですが、ここに、不足すると夏バテの要因となるビタミンB群が豊富な絹豆腐をプラス。手軽なトッピングとして、すりごま、青のりを加えてビタミンやミネラル、植物性タンパク質を補い、大葉を添えて強烈な紫外線から体を守る抗酸化物質ベータカロテンなどを強化。さらに、ビタミンCを含みタンパク質の吸収を促すスダチを使用しました。

 すりつぶすことで消化が良く、スポーツシーンだけでなく、小さなお子さまからお年寄りまで、老若男女、万人に。これ一品で栄養バランスが整った、素朴であたたかみのある最強レシピの誕生です。

 

 

 【材料】(2、3人分)

 タイの切り身50グラム、麦みそ40グラム、水150cc、絹豆腐1/4丁、スダチ1個、玄米ご飯1合、薬味(大葉、刻みのり、すりごま、小ネギ)適量

 【作り方】

 ①タイを焼いて身をほぐし、すり鉢に入れてする。焼いた麦みそを加え、すり鉢ですっていく。

 ②①に絹豆腐を手で崩し入れ、上から水(またはだし汁)を少しずつ入れる。ダマがなくなるまでする。仕上げにスダチを絞り入れ、全体になじませる。

 ③茶わんにご飯を盛り、上から②をのせる。仕上げに千切り大葉、刻みのり、小ネギ、すりごまをのせる。

 

【ハーフタイム】

 私は北の大地、北海道十勝郡浦幌町の農家に生まれ育ちました。今季、現役20年目を迎えたサッカー選手の夫、山瀬功治のクラブ移籍に伴い、愛媛県人として暮らしています。

 「身近にあるものの有り難さには、実際に失ってからでないと気付き難く、平穏無事な日々を取り戻せば、再び恩を忘れがちになる」。これは、夫が選手生命を脅かす大けがを何度も繰り返した時、無情にも幾度となくやってくる失意のどん底の中で、身に染みて気付かされたことです。

 当たり前に思える日常は決して当たり前などではなく、目の前にある全てが奇跡。命があること、朝がくることに感謝をし、かけがえのない出会いを大切にしようと、今この瞬間を生き抜いています。

 ご縁をいただいた愛媛県の食材に、新しい命を吹き込みたい。さらなる輝きを表現するべく精進してまいります。

 

【やませ・りえこ】

 アスリートのための「アス飯」を考案する料理研究家。夫はサッカー元日本代表でJ2愛媛FCのMF山瀬功治さん。著書に「アス飯レシピ~アスリートの体をつくる、おうちごはん~」(京都新聞出版センター)。松山市在住。41歳。

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