全国高校総体・第15日
アーチェリー 女子団体 松山東雲5位
2019年8月11日(日)(愛媛新聞)
【悔しさはあるが、悔いない】
準々決勝の勝敗が決すると、松山東雲のエース小原はタオルで顔を覆った。メダルに届かなかった無念さと、全てを出し切った充実感が交じった涙だった。「これまでのインターハイで一番、思ったような試合ができた」。最後は爽やかな笑顔で大会を終えた。
1年生勝本、2年生舟見、3年生小原の布陣。メンバーに目を配り声掛けでチームを支えた檜垣主将は「全員がしっかりまとまり、今までで一番調子が良かった」と語る。
チームは団体戦に照準を絞り、極端に高い点を出すよりも安定的に得点するための練習を積んできた。今大会、予選は全体5位。決勝トーナメントの計2試合は、全てのセットで(60点満点の)50得点以上をマークした。プレッシャーのかかる大舞台で、練習の成果はしっかり出せた。
「悔しさはあるが、全員が持っているものを全て出せた。悔いはない」と小原。檜垣主将も「最初は試合に出られない悔しさがあったが、後ろで見守ることで気付くことは多かった。いい経験ができた」と満足そうな様子を見せた。
◆気持ちの弱さ実感◆
【今治東・石丸主将】(個人、団体とも16強)「最後は雰囲気に負けた、気持ちの弱さを感じた。団体では声を掛け合い、楽しくやれた。今大会は不完全燃焼の感があり、国体では最後までやりきることを意識したい