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治療・予防へ期待

前立腺がん 骨転移関与の遺伝子特定 愛媛大

2019年7月24日(水)(愛媛新聞)

研究室で指導をする今井祐記教授(左)=23日午後、東温市志津川の愛媛大医学部

研究室で指導をする今井祐記教授(左)=23日午後、東温市志津川の愛媛大医学部

 愛媛大プロテオサイエンスセンター病態生理解析部門の今井祐記教授(44)らの共同研究グループがこのほど、前立腺がんの骨転移に関与する遺伝子を特定し、ドイツの科学雑誌「インターナショナル・ジャーナル・オブ・キャンサー」に論文が掲載された。創薬による新たな治療法の確立や骨転移の予防への貢献が期待されるという。

 今井教授らによると前立腺がんの罹患(りかん)者数は男性のがんの中で最も多く、今後も増え続ける見込み。進行すると高い頻度で骨に転移し、予後の悪化や生活の質の低下を招く。

 今井教授らは前立腺がんの骨転移のメカニズムに着目し、転移しやすい遺伝子としにくい遺伝子を調査。米国の国立生物工学情報センターなどに蓄積された膨大なデータの解析に取り組み、培養実験用の細胞株と患者の臨床サンプルの双方で骨転移を成立させやすい遺伝子「GPRC5A」を抽出した。

 GPRC5Aが発現する性質を消した細胞を使って調べたところ、マウスと生体のいずれも細胞の増殖能力が低下。悪性度が高く、骨転移が認められる症例の方がGPRC5Aの発現が高いことが分かり、この遺伝子が診断の際のマーカーや治療の標的分子となる可能性があるという。

 愛媛大では今井教授のほか、大学院医学系研究科泌尿器科学講座の雑賀隆史教授や大学院4年沢田雄一郎さんらが共同研究グループに参加。23日に東温市志津川の愛媛大医学部で会見があり、今井教授は「タンパク質を作る愛媛大独自の技術を駆使して新たな創薬につながれば」と力説。雑賀教授は「それほど症状が進んでいない人を見つけるなど新しい視点の診断に活用し、早期治療や根治を目指すアプローチができる」と意義を語った。

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