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完全燃焼みんなの夏2019

<小田>地域の灯 絶やさない

2019年7月18日(木)(愛媛新聞)

試合後、選手に語りかける小田の村上監督=西条ひうち球場

試合後、選手に語りかける小田の村上監督=西条ひうち球場

 「地域の明かりを消させない。それが野球の役割です」。大会を間近に控えた6月下旬、小田の村上純一監督は、自主練習に励む選手を見つめながら、こう口にした。

 止まらない少子高齢化。小田高の2019年度の入学生は18人だった。県教委が「40人以下」と定める県立高校の再編整備基準に3年連続で該当。地域の象徴の一つだった高校は、来年4月の分校化が予定されている。

 村上監督は小田高野球部OBだ。津島高などで野球に携わってきたが、「いつか母校がなくなるのではないか」という懸念が頭を離れなかった。志願を続けて18年度に赴任すると、昨年12月に「夢だった」という監督に就任。「『小田高野球部』としては最後」という決意のもと、選手を引っ張ってきた。

 ただ、この日もじっと戦況を見守り続けたように、その思いを選手に押しつけることはなかった。「子どもにとっては毎年が最後の夏。地域の事情は大人が背負い込めばいい」。好プレーに拍手を送り、厳しい局面では動じない。伸び伸びとした小田の野球を引き出すことだけを考えてのことだった。

 試合後、落ち込む部員に語りかけた。今日のプレー、苦楽を共にした日々…。最後に少し気持ちを明かした。「みんな頑張った。それが地域の灯を絶やさないことにつながるんや。分校でも関係ない。おれは、これからもやるぞ」。後輩でもある教え子に送った最後の言葉。野球と地元の底力を信じる情熱が、自然とこもった。

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