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愛媛陸上競技協会会長に就任した 浜崎栄則さん
2019年7月10日(水)(愛媛新聞)

浜崎栄則(はまさき・しげのり)さん

浜崎栄則(はまさき・しげのり)さん
【海外とのつながり活用】
22年ぶりのトップ交代。長らく陸協の運営に携わり「指導から運営まで全てを経験してきたことが生かせれば」と、自らの役割を受け止めている。
1980年に愛媛で開催された全国高校総体が印象深い。それまでは各校独自の指導が主流だったが、協会が音頭を取り、「一人でも強い選手の育成を」と、合同合宿など学校の垣根を越えた取り組みが始まったという。強化部長としてこの変革をリードしつつ、指導者としても翌年の全国高校総体男子100メートル、400メートルリレーで新田高校の選手たちを頂点に導いた。
同様に、愛媛国体が終わり、競技力維持やレガシーの活用を模索する現在を「転換期」と見る。その中で力を入れるのが、愛媛マラソンなどを通じて得た海外とのつながりを生かし、台湾など国外の選手を東京五輪の事前強化合宿に誘致する取り組み。根底にあるのは「世界の選手の動きを(愛媛の)子どもたちに肌で感じてほしい」との思いだ。
若いころは陸上競技の傍らスキーや釣りに挑戦、近年はゴルフを楽しむ70歳。年を重ねても競技への熱は冷めない。「教え子たちから相談がくるのが何よりもうれしい」と笑う。