ボート「コースタルローイング」
初の日本大会 今治で開幕 県勢6人 準々決勝へ
2019年6月30日(日)(愛媛新聞)

コースに向かって波打ち際をこぎだす選手=鴨池海岸公園

コースに向かって波打ち際をこぎだす選手=鴨池海岸公園
海岸でボートをこいでタイムを競う「コースタルローイング」の国内初の大会「ビーチ・ローイング・スプリント・ゲームズ2019 Imabari」が29日、今治市大西町九王の鴨池海岸公園で始まった。男女38人が参加してタイムレースを行い、愛媛県勢は別府晃至(今治ローイングクラブ)ら計6人が準々決勝に駒を進めた。
静水の直線コースで行う一般的なボート競技と異なり、海で実施して波やブイを乗り越えてこぐ新種目。大会は競技を普及しようと今治ローイングクラブが主催した。
レースは濃霧や風雨など変わりやすい天候の中で行われた。参加者は波や風など海ならではの環境や、三つのブイをジグザグに回るコースの攻略に四苦八苦。ボートを降り、砂浜を駆け上がってゴールすると同時に倒れ込む選手もいたが、皆充実した表情だった。観客らは、先の読めないレース展開に熱い声援を送っていた。
初めて海でボートをこいだという今治西高の藤本哲太選手は「コースが難しく、波で舟が浮き沈みしたが、海は開放的でどこまでもこいでいけそうな感じがとても楽しかった」と笑顔。今治ローイングクラブの野尻雅裕さんは「この大会をきっかけに全国に広がってほしい」と話していた。