県高校総体第4日 陸上
梅崎(宇和島東)力走大会新 女子1600リレー済美連覇
2019年6月4日(火)(愛媛新聞)
【男子5000で12年ぶり 最終周 一気に加速 追随許さず笑顔ゴール】
男子5000メートルで梅崎が14分46秒41の大会新記録を樹立。はつらつとした笑顔でゴールを走り抜けた。
レースは序盤から今治北の羽藤が先頭集団を引っ張るハイペースな展開。そのためか、3000メートルを越えたあたりで「急にペースが落ちた」という。好機とみて勝負を仕掛ける他の選手たち。その様子に一瞬、トップに躍り出るべきか迷ったが、「ここで抜いたとしてもきっと付いてこられる」と、辛抱強く勝負どころを待った。
残り1周半を迎えると、温存していた力を発揮。徐々にペースを上げて先頭に立ち、最終周を告げる鐘で「一気にギアを切り替えてペースを上げた」。暑さが増すこの時期にベストコンディションではなかったものの、冬場の厳しい練習を乗り越えたことで「終盤でも地面を押す足の力が付いていた」と梅崎。他の追随を許さずフィニッシュした。
大会記録を12年ぶりに更新する好レースでスタンドを沸かせた2年生は、インターハイだけでなく冬の全国高校駅伝も見据える。「しんどくなっても絶対に離れずにラストでギアを上げる。その走りに磨きをかけたい」とさらなる成長を誓った。
【初日400の悔しさバネに 女子1600リレー済美】
女子1600メートルリレーは済美が2年連続の頂点に立った。本来とは異なるメンバーで臨んだが、勝利への強い思いを形にした。
序盤は1日の400メートルリレーで敗れた今治北の後を追う展開。1走・松島と2走・竹内は悔しさをバネに必死に食らいつき、昨年の優勝メンバーである先輩の清水につないだ。
「1着でアンカーに回す」。そう決めていた清水は中盤から徐々に間合いを詰め、最後のカーブで勝負に出た。「いける!」
アンカー・本岡は1日の400メートル覇者。バトンを受け取った瞬間に勝利を確信した。最初から飛ばして主導権を渡さず2連覇を果たし、個人としても2冠をつかんだ。
昨年自分たちが更新した大会記録にあと0秒29まで迫る結果。本岡は後輩たちの力走をたたえつつ、「四国でも優勝し、昨年達成できなかった県記録を更新したい」と意気込んだ。
◆四国大会へ弾み◆
【八幡浜・武内選手】(男子100メートル、200メートルとリレー2種目で4冠)「200メートルでベストから0・4秒ほど縮められ、四国大会へいい弾みになった。100メートルでも自己ベストを更新し、全国で一つでも上を目指したい」
◆スピード乗れた◆
【今治北・青野選手】(女子400メートルリレーと200メートルの2冠)「(200メートルでは)最終コーナーを過ぎたあたりからスピードに乗って走れた。四国大会では自己ベストを更新し、ナンバーワンになれるよう頑張りたい」
◆スパートを意識◆
【新居浜西・西原選手】(女子1500メートルに続き3000メートルで優勝し2冠)「イメージ通りにいけた。苦手だったラストスパートへの切り替えなどを意識して練習してきた。全国の決勝や上位を狙えるよう仕上げたい」