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「常在戦場」構えは

衆参同日選観測 県内政党の動き

2019年6月3日(月)(愛媛新聞)

通行車両に手を振りながら政策を訴える衆院議員=1日午後、西条市

通行車両に手を振りながら政策を訴える衆院議員=1日午後、西条市

 

通行車両に手を振りながら政策を訴える衆院議員=1日午後、西条市

通行車両に手を振りながら政策を訴える衆院議員=1日午後、西条市

 

 夏の参院選が近づく中、安倍晋三首相が野党の準備不足を見越して衆院解散に踏み切り、衆参同日選になるのではないかとの観測が広がっている。

 野党は参院愛媛選挙区(改選数1)で全国に先駆けて候補を一本化したが、県内の衆院4小選挙区では候補者不足などもあって共闘の協議が進んでおらず、解散風を感じつつ態勢構築に頭を悩ませる。

 一方の自民党は、前回2017年衆院選で県内で唯一落とした3区の議席奪還を狙い、参院の現職がくら替え出馬することが決まっている。ただ、県議会の会派分裂に伴う県連所属県議同士の確執という内憂などを抱え、全ての選挙区が万全とも言い難い。

 県内与野党は解散総選挙の可能性に、どこまで「常在戦場」の構えを取れているのか。準備状況を探った。

 

【与党 県議会派分裂の内憂も】

 与党の県内衆院選対応で焦点となるのは、東京都内で入院している4区の自民現職山本公一氏(71)の出馬の可否と、2017年の前回衆院選で唯一野党に敗北した3区の議席奪還だ。

 山本氏の事務所によると、入院は「誤嚥(ごえん)性肺炎の療養」のため。衆参同日選となった場合の対応について山本氏は事務所を通じ「仮定の話にはコメントできない」と答えた。

 自民県連幹部は「早く回復してほしいとしか言えない」とし、進退が不明な中での動きづらさを示唆する。4区の自民関係者の間では「出馬すれば応援することになるだろうが…」と出馬困難と見る向きも。

 ただ、山本氏が出馬しない場合、後継候補擁立は一筋縄では進みそうにない。伊予市から愛南町までと広い4区の各支部をまとめる上で障害となりそうなのが、県議会の自民会派分裂で生じた確執だ。

 南予には最大会派・自民から分裂した第2会派・志士の会の所属県議が多い。志士のある県議は「候補者ありきで上から決めるのではなく、4区全員が推したいと思う人でないとまとまらない。決め方が大事」と強調。同日選で山本氏が出馬しなければ短期間での候補者選びを迫られ、自民の内部調整力が試される。

 3区では、前回衆院選で希望の党元職(当時、現・国民民主党)の白石洋一氏に敗れた自民新人が18年夏、県連幹部らに再出馬断念を伝達。参院愛媛選挙区(改選数1)で再選を目指す予定だった自民現職井原巧氏(55)を推す声が地元四国中央市などで高まり、今年1月、3区へのくら替え出馬が決まった。

 井原氏は衆院解散が見通せない中、後継として参院選に出馬するらくさぶろう氏(54)の支援に徹する構えで「今は目の前の参院選がメインだ。そこでの活動が自分の選挙にもつながる」。

 2区の自民現職村上誠一郎氏(67)は「選挙になれば全力投球するしかない」と即応する構えだが、衆院解散には「大義名分がない」と批判的だ。12、14、17年と短期間で衆院選が続く点に「よほどの理由がない限り、為政者の都合で解散すること自体おかしい」と語気を強める。

 1区の同塩崎恭久氏(68)は「(同日選になるかは)分からない。総理が決めること」と静観する。

 連立を組む公明党は、参院選と同様に衆院各選挙区で自民候補と連携しつつ比例中心で戦う方針。ただ、支持母体の創価学会からは同日選の場合、各選挙区と比例で投票用紙が計4枚になり「書いてもらう候補者の名前を浸透させるのが大変」との心配も聞かれる。

 

【野党 候補者不足、共闘進まず】

 野党側は、前回に続き野党共闘が成立した参院愛媛選挙区(改選数1)と同様、県内の衆院選挙区でも候補者一本化を目指す考えで一致する。ただ、3区の国民民主党現職白石洋一氏(55)以外に具体的な候補者名は挙がっておらず、野党間協議も進んでいない。衆参同日選となれば、1、2、4区は短い準備期間で強固な支持基盤を誇る与党に挑まざるを得ない。

 どの野党も、衆院選で勝利するには、2017年の前回衆院選で実現できなかった「与野党一騎打ち」の構図が必須と口をそろえる。ただ、ある野党幹部は「支持率低下や人材不足で新たな候補者を立てる力があるのは立憲民主党と共産党くらいでは」と漏らす。

 その立民県連幹部は「党本部からの落下傘候補がいればいいが、地元では用意できない。参院選で余裕も人手もない」。社民県連も参院選の準備は進めているが「衆院選での候補者擁立には議論が及んでいない」(石川稔幹事長)とする。

 一方、共産県委員会の林紀子委員長は「選択肢を提供する責任が公党にはある」と強調。「1、2、4区で野党から立候補の動きはなく、共産が立てなければ」と意気込む。

 他の野党の姿勢について「近年は擁立もままならず、態度表明もなかなかしないので、共闘の協議も進まない」と指摘。「これまで、まず共産が擁立して野党間協議を加速させてきた」とし、今回も同様の対応に含みを持たせる。

 国民県連は5月下旬の常任幹事会で、白石氏の党本部への公認申請と、連合愛媛への推薦依頼をする方針を決定した。3区には自民党の井原巧参院議員(55)がくら替え出馬を予定しており、白石氏は「厳しい戦いになるのは変わらない」と気を引き締める。

 連合愛媛は白石氏推薦には前向きだが、県議選で推薦した2人が落選し、組織力低下が露呈してしまった。弓立浩二会長は「連合が推して勝てるなら誰かが立つが…」と野党の候補者不足の原因の一端を連合弱体化にみる。「非共産」の立ち位置は崩さない方針で「共産候補しかいなければ自主投票になる」。

 参院愛媛選挙区の野党統一候補で、旧民主党元衆院議員の無所属新人永江孝子氏(58)の陣営は「自公は基礎票が多いが、ダブル選になれば投票率が高くなり有利」と強気だ。衆院選野党候補者とそろってアピールすることによる「相乗効果」を狙うが、3区以外は見通せない。

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