堂々と行進
県高校総体総合開会式
2019年5月31日(金)(愛媛新聞)
第73回愛媛県高校総合体育大会の総合開会式が31日、松山市市坪西町の県武道館であり、熱戦の火ぶたが切られた。地区予選を勝ち抜くなどした県内71校の7660人が参加する。
開会式では、新居浜東高校を先頭に、参加校の代表約1900人が吹奏楽の演奏に合わせて堂々と入場行進した。
2017年の愛媛国体ボート成年女子かじ付き4人スカルで準優勝を果たした首藤多佳子さん(28)=県競技力向上対策本部=が「強い気持ちを持って最後まで諦めずに全力で戦ってほしい。試合が終わればよきライバルとしてお互いをたたえ合う、そんな場面が見られる大会になることを願っている」と激励の言葉を贈った。
県高校体育連盟の長井俊朗会長が「仲間や家族への感謝を忘れずに最高のパフォーマンスを見せてほしい」とあいさつ。愛媛国体ボート成年女子かじ付き4人スカル準優勝の首藤多佳子さんも「今までの頑張りを悔いなく100パーセント出し切って」とエールを送った。
選手を代表し伊予農業高陸上部の中嶋翼主将が、愛媛国体を終え、来年には東京五輪を控えるなど県内のスポーツ熱が高まっているとし、「この大会に関わる全ての人に笑顔と感動を与えられるよう、令和の新時代に確かな足跡を残すことを誓う」と力強く述べた。
優勝旗を返還した八幡浜高女子水泳部の三好温子さんは「今年も優勝旗を持って帰ろうという気持ち。インターハイに行けるように頑張りたい」と話した。
公開演技では、川之江高吹奏楽部とバトン部がマーチングパフォーマンスを披露。軽快な音楽に会場全体から手拍子が加わり、息のあった演奏とダンスで会場を沸かせた。バトン部部長の脇菜々香さんは「緊張したけれど最後まで最高の笑顔でやりきれた」と満足げな表情だった。松山盲学校の二宮慶太朗さんによる国歌独唱もあった。
1日から3日間、松山市を中心に31競技を行い、サッカー男子の決勝は9日。水泳は15、16日にアクアパレットまつやまで実施する。