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「工期中混雑」住民が反対

伊方の認知症GH 建設白紙に 事業者計画辞退

2019年4月11日(木)(愛媛新聞)

認知症グループホームが計画されていた建設予定地=9日午後、伊方町内

認知症グループホームが計画されていた建設予定地=9日午後、伊方町内

 高齢化が加速する伊方町に地域密着型認知症グループホーム(GH)の建設を計画していた八幡浜市の事業者が、町に辞退を届け出たことが10日、分かった。地元住民から建設時に進入路が十分確保できず混雑することなどを懸念する声があり、同意が得られなかったのが理由。町内では利用待機者が88人おり、町は「喫緊に必要な施設だったので残念」としている。

 

 GHは介護保険サービスの一つで、介護者の支援を受けながら要支援2以上の認知症高齢者が少人数で共同生活する。町内には3施設あるが、旧伊方町地域ではゼロだった。町は待機者の解消に向け、民設民営での施設整備を計画し2018年8月に事業者を公募。1社が応募し、町とGH新設に向け協定を締結した。

 施設は木造2階建て延べ床面積約561平方メートル、定員18人で、20年4月の運用開始を予定。町を通じ県の地域医療介護総合確保基金から介護基盤整備事業費補助金など計4600万円余りを受ける見通しで、町の19年度当初予算に計上されていた。

 事業者側は18年12月下旬に地元説明会を実施。出席者によると、住民側からは利用者の徘徊(はいかい)などを懸念する意見も出たが、いったん建設に合意した。しかしその後、予定地に面した町道の幅が狭く、工事車両や施設車両が通行する別の進入路を求める声が上がり、着工時に道路新設の見通しが立たないことから3月の地区定期総会で反対意見を決定した。

 これを受け、事業者側は3月27日付で町に事業実施辞退を申し入れた。事業者は「地域密着型サービスの運営には地域の理解が欠かせず、一人でも反対の声があれば仕方ない」。3月末まで地元で区長を務めた男性(63)は「地区の高齢化率も高く、住民の多くはGHが必要な施設だと理解していた。結果的に意見がまとまらず残念」と話した。

 県長寿介護課によると、基金の補助は年度内に事業者が進出を決め、町が申請すれば交付も可能という。町は募集内容やスケジュールを検討し直し、再度募集をかける予定としている。

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