5選挙区10人無投票当選
県議選告示60人出馬 8選挙区で戦いの幕開け
2019年3月29日(金)(愛媛新聞)
統一地方選の前半、第19回愛媛県議選が29日告示された。全13選挙区(総定数47)に計60人が立候補し、8選挙区で4月7日の投開票に向けた選挙戦の幕が開けた。5選挙区は定数を上回る立候補者がおらず、現職9人と新人1人が無投票当選を決めた。
2007年に現在の選挙区数と定数になって以降、立候補者は過去最低の59人をわずかに上回り、無投票当選者数は過去最多と同数。前回15年は3選挙区の4人が無投票当選だった。
各選挙区では西日本豪雨からの復旧・復興や人口減少対策など、県が直面する課題を巡り論戦が交わされる見込み。与野党は夏の参院選に向けた支持拡大も狙う。
選挙戦に突入した選挙区別の立候補数は、東予が四国中央市4(定数3)▽新居浜市5(4)▽西条市5(4)▽今治市・越智郡8(6)。
中予は松山市・上浮穴郡20(16)▽東温市3(1)。南予は八幡浜市・西宇和郡3(2)▽南宇和郡2(1)。
立候補の内訳は、現職39(無投票当選者9)、元職2、新人19(1)。党派別では、自民15(3)▽立民5▽国民1▽公明2▽共産3▽諸派1▽無所属33(7)。
無所属のうち社民推薦は2。諸派1と無所属5(1)は会派愛媛維新に所属。会派自民から分裂した自民志士・無所属の自民党籍を持つ6(4)も含む。
無投票当選者は、各選挙区届け出順に、伊予市が自民現職の大西誠氏(53)=3期=。伊予郡はともに無所属の現職松下行吉(62)=2期=と新人大政博文(57)=1期=両氏。大洲市・喜多郡はともに現職の自民岡田志朗(59)=7期=と無所属西田洋一(64)=4期=両氏。
西予市は無所属現職の兵頭竜氏(42)=3期。宇和島市・北宇和郡は無所属現職の中畑保一(69)=10期=、無所属現職の赤松泰伸(64)=6期=、自民現職の高山康人氏(52)=5期=、無所属現職の毛利修三(74)=6期=4氏。
国会や地方議会の選挙の候補者数をできる限り男女均等にするよう政党などに促す「政治分野の男女共同参画推進法」の成立後初の県議選で、女性立候補者は平成に入って以降最多だった6人を上回る9人が出馬したが、全体の15%にとどまった。18歳選挙権も初めて適用される。
期日前投票は原則30日~4月6日の午前8時半~午後8時で、7日の投票は原則午前7時~午後8時。
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愛媛新聞社は4月7日投開票の県議選の開票結果などを有料携帯サイト「愛媛新聞モバイル」で速報します。
【私の公約 県議選無投票当選者】(現元新別の下の数字は当選回数・届け出順)
【伊予市】
【大西誠 53自現③】
それぞれの地域・伊予市・愛媛県・国との橋渡し役として故郷のためにしっかり前を見て歩を進めます。
安心安全な街づくり・青少年の健全育成・人と街の活性化の3つを目標とし、柔軟な発想と行動力で各種政策推進に努めます。
【伊予郡】
【松下行吉 62無現②】
①災害時避難所設備の充実
②中山間地域農業の振興と担い手確保。新たな森林管理システムの取り組み支援
③地域包括ケアシステムの構築支援
④弱い立場の人々に住みよい街づくり
⑤散乱ごみ対策
【大政博文 57無新①】
もっと「安心して」暮らすため、災害への備え、子どもたちの安全施策の推進
もっと「楽しく」暮らすため、子どもも高齢者も笑顔で暮らせる施策の推進
もっと「豊かに」暮らすため、地場産業や第1次産業の振興施策の推進
【大洲市・喜多郡】
【岡田志朗 59自現⑦】
日本一元気で魅力的な、百年先にも輝く大洲、内子づくりへ、地域の皆さまと一緒に、会話し、行動して、一つ一つを進化させて、未来につなげていきたいと思っています。
豊かな里山は、「日本の宝」です。
【西田洋一 64無現④】
西日本豪雨災害からの復旧復興。肱川流域の治水対策。防災・減災対策。第1次産業の振興。人口減少対策。子育て支援対策。観光支援対策。災害に強い地域づくりと活力ある地場産業で元気な地域づくりを目指します。
【西予市】
【兵頭竜 42無現③】
・災害からの復旧復興
・地域経済の振興
・子育て、医療、介護、福祉の充実
・人口減少対策
・地域活性化対策
・教育環境の充実
【宇和島市・北宇和郡】
【中畑保一 69無現⑩】
頼む側の立場に立って、全て考えていく。三日見ぬ間の桜にならないよう早く、また、できないじゃなくどうすればできるのか常に考えてあげること。義理人情を大切にしていく。喉元過ぎれば、熱さ忘れることのないようにしていきたい。
【赤松泰伸 64無現⑥】
皆さんの思いと願いを県政にしっかりと届けます。
一、豪雨災害からの復旧復 興に向けた手厚い支援
一、少子高齢化、人口減少 対策の推進
一、農林水産業と観光を中心に地場産業を育て、地域経済の安定と成長を。
【高山康人 52自現⑤】
1誇れる地域を全国へ、世界発信したい。
2みんなの思いを議会に誠実に届けたい。
3誰もが安心して暮らせる支え合いのまちをつくりたい。
4西日本豪雨災害からの復興に全力を尽くしたい。
【毛利修三 74無現⑥】
一 豪雨災害からの復旧・復興こそ私の使命。
一 基幹産業である農林・水産業を立て直す。
・担い手の確保・育成
・6次産業化を進める
一 人口減少に歯止めを!
・地場産業を興し、若者の働く場所を創造する