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8ヵ月ぶり、無医状態解消

西日本豪雨で浸水被害 大洲・肱川唯一の診療所再開

2019年3月20日(水)(愛媛新聞)

約8カ月ぶりに再開した鹿野川診療所で地元住民を診察する清水英範医師=19日午前、大洲市肱川町山鳥坂

約8カ月ぶりに再開した鹿野川診療所で地元住民を診察する清水英範医師=19日午前、大洲市肱川町山鳥坂

 鹿野川ダム(大洲市)直下にあり、西日本豪雨で浸水被害に遭い休止していた同市肱川地域唯一の医療機関が19日、再開した。民間の「鹿野川診療所」(同市肱川町山鳥坂)で、他地域に通院せざるを得ない無医状態が約8カ月ぶりに解消した。被災前と同様に外科、整形外科、内科で週2日診療する。訪れた高齢者は「ここなら歩いても来られる」と喜んだ。

 鹿野川診療所は2018年3月、前身の民間機関を受け継ぐ形で同市新谷の神南診療所の清水英範医師(70)が診察を始め、17年1月からの無医状態を解消したが、4カ月後、西日本豪雨に襲われた。鹿野川ダムの管理開始以降最大の放流で、近隣の市肱川支所などとともに濁流にのまれた。

 4階建ての診療所は1階天井裏まで浸水し、深さは2・3メートルを超えた。エックス線やマッサージ器などあらゆる機器がだめに。内部は泥だらけになり、清水院長は「再開できないと思った」と振り返る。7月中旬には市運行バスのルートに神南診療所が加わったが、「地域に高齢者が多く、医療機関が近くにないと我慢し、重症化する恐れがある」などと再開を決めた。

 19日、80代主婦は、数年前に運転免許を返納した90代の夫と来院。被災した自宅の修理が大工不足で終わっていない現実に嘆きつつも「近くで診てもらえてうれしい」とほほ笑んだ。

 「地域に残るか迷っている人が『診療所が再開したし鹿野川に住もうか』と考えてくれたらうれしい」と清水医師。行政には、住民の「住み慣れた場所で余生を送る夢」に寄り添うことを期待する。

 市によると、豪雨災害で、市内では歯科を含め医療機関30件が被災。鹿野川診療所の再開で全てが再開した。

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